2600万円着服し「投げ銭」 川合俊一会長「これは泥棒」は「正論」(若狭勝弁護士)

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   大阪府バレーボール協会はきのう28日(2022年6月)記者会見し、同協会の会計担当の50代の男性理事が約2600万円を着服していたことを明らかにした。この会見にわざわざ同席した日本バレーボール協会の川合俊一会長が「これは泥棒ですから」などと怒りをあらわにした様子を、29日の「めざまし8」が伝えた。

   発表によると、理事は2005年から会計を担当しており、大会運営費などの余剰金を積み立てた資金の一部を着服していた。3年前に約4700万円の使途不明金が発覚し、調査の結果、着服が判明した。

  • 今後の対応は?(写真はイメージ)
    今後の対応は?(写真はイメージ)
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大阪府バレーボール協会内の声は...

   驚くべきは金の使い道だ。YouTubeのライブ配信などに有料でチャットを書き込む「スーパーチャット」という機能を使い、配信者に金銭を送って応援する「投げ銭」に全額をつぎ込んだのだという。

   投げ銭で2600万円を使い切ることは可能なのか。ITジャーナリストで成蹊大学客員教授の高橋暁子氏は「全然余裕です。配信者から頼りにされたり特別扱いされたりするのが嬉しくて、はまってしまう人は多い。(配信者の中には)億や何千万円の単位の収益を得ている方もいます」と話していた。

   着服された金は全額回収したそうで、刑事告訴をするかどうか記者から質問された小比賀恵一・大阪府バレーボール協会長は「弁護士と相談して決めたい」と歯切れの悪い回答だったが、隣に座っていた川合会長は「これは泥棒ですから。泥棒は普通に警察に突き出す。刑事告訴して罪は償ってもらわないと、悪い前例になります」ときっぱり。「関係者の中には、『お金を返したからいいじゃないか』とか『記者会見は開かなくてもいいじゃないか』という意見が出ているということで、大阪まで来て、『それではダメだ。悪いことやったら反省してもらって、公表しないといけない』と(言った)」と憮然とした表情で話した。

   倉田大誠アナウンサー「川合会長が大阪まで行って会見を開いたから(不祥事が明らかになった)、ということもあるようです」

   若狭勝弁護士「記者会見で説明責任を果たすことは、その団体がどの程度真剣に取り組んでいるかのバロメーターです。川合さんは正論だと思います」

   ところで、4700万円あった使途不明金のうち、着服以外の2100万円については「調査の結果、不正などの問題はなかったということです」と倉田アナは伝えたが、問題はないのに2100万円も使い道がわからない金があること自体が問題ではないか。川合会長にぜひ明らかにしてもらいたい。

(キャンディ)

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