「泥棒ですから、警察に突き出す!」――日本バレーボール協会の川合俊一会長は怒り心頭である。何にそんなに怒っているのか。けさ29日(2022年6月)の「THE TIME,」で司会の安住紳一郎が伝えた。
安住「大阪府バレーボール協会の50代の会計担当理事が、52回にわたって大会の余剰金など約2600万円を着服、ネット動画の配信者に送金する『投げ銭』につぎ込んでいたということです」
数年前に使途不明金が発覚
しかし、川合会長が怒ったのは着服だけではなかった。これをうやむやに処理しようとした大阪府バレーボール協会も許せなかったのだ。きのう28日に大阪に乗り込み、急きょ、怒りの記者会見を開いた。そして、不祥事を謝罪するとともに、語気鋭くこう話した。
「まず話を聞いたとき、金額の多さにびっくりしました。一人の人間がこんなに着服するのかと。関係者のなかには、たとえば、おカネを返したらいいんじゃないかとか、記者会見とか開かなくていいんじゃないかとか、そういう意見が出ているというので、『それはダメだ』と。泥棒ですから、警察に突き出すというか、刑事告訴してもらって、罪はしっかり償ってもらわないといけない。またウヤムヤに終わると、悪い前例になると思います」
川合会長が「また」というのは、大阪府バレー協会では3年ほど前に約4700万円の使途不明金が発覚していたが、内部調査で「事実は特定できない」とされたからだ。今回の2600万円はその一部だった。はたして、着服した理事だけの不祥事で終わるのか。
(カズキ)