選挙の時に投票することをちらつかせ、候補者にハラスメントをする行為、票ハラスメント、いわゆる「票ハラ」。28日(2022年6月)の「モーニングショー」の「ショーアップ」コーナーで板倉朋希アナが取り上げた。
「弱い立場じゃないですか。票をもらわなきゃいけない。それを利用して人に言うことを聞かせようというのは、悔しかったりしますけど」と語るのは福岡県筑後市議の鶴佑季子さん(37)。
2019年に初めて立候補した。「応援してあげるから、と言って、しつこく背中とか二の腕を必要以上に触られたり」。「当選させてあげるから、ご飯なり、なんなりの誘いとか。断ると怒りだす」。ハラスメントは有権者だけではない。現職の議員からも「自分の会に入らないと可愛がらないといわれたり、無視されたり」
菊間千代「こんなことがいま...」
内閣府は全国の地方議員から収集したハラスメントの実例をもとに動画を制作した。その事例をみると、(1)投票するから携帯を教えて、などという有権者からの票ハラ(2)有権者からの誹謗中傷(3)議員から容姿などのヤジ(4)議員から妊娠したこと自体を批判されるなど。内閣府によると、地方議員全体の42.3%が被害を受けているという。
菊間千代(弁護士)「動画を見て、本当にびっくりしました。こんなことがいま、起こっているのかと驚きました。民間企業のハラスメント対策は相当進んでいます」
こうした中、福岡県議会で「議員へのハラスメント防止条例」が可決された。議会内にパワハラ、セクハラ、マタハラ、票ハラなどの相談窓口を設置して、議長から委嘱された弁護士などが調査するというものだ。議員だけでなく、目指す人や秘書、スタッフ、家族も対象になっている。
玉川徹(テレビ朝日)「むしろ、議会の中で可愛いねとか、出産してから言いなさいとか、こういうのは、議会としてきちんとやらなければだめですね」
(一ツ石)