きのう(2022年6月27日)の東京都心の最高気温は35.7度で、6月の観測史上初めて3日連続の猛暑日になった。さらに気象庁はきのう、九州南部、東海、関東甲信地方の梅雨明けを発表。関東甲信の梅雨明けは統計開始以来、最も早いということだ。28日の「スッキリ」は、この記録的猛暑について伝えた。
司会の加藤浩次「今後こういう風になっていくのかなと思うんですが、たまたま今年がこうなっているだけなんですか?」
気象予報士の松並健治「ある程度たまたまというのもあるとは思います。普通、太平洋高気圧が強まれば、大雨の原因になる暖かく湿った空気というのが遮られ、梅雨前線がなくなる。でも、まだ6月なので、太平洋高気圧は異例の強さなのですが、暖かく湿った空気も弱まっていないので、梅雨前線がなくならない。北上したまま居座っているので、今週は北海道などで大雨の注意が必要です」
2000年以降が節目 猛暑が確実に増えている
松並氏によると、この原因は「ラニーニャ現象」だそうだ。
加藤「戻り梅雨みたいな話もありましたが、このまま暑くなると考えてよいですか?」
松並「そうですね。2020年に静岡県浜松で41.1度を記録したのもラニーニャの年。今年はさらにチベット高気圧というもう1つの高気圧も日本付近で強まる予想ですので」
各地の最高気温ランキングを見た加藤はここで気になることを指摘した。
「8位の山形の1933年(7月に40.8度を記録)以外は、全部2007年以降ですよね。ここ10数年で気温が上がっていることがはっきり分かります。さらに、1933年のこの記録は正しいの? ちょっと間違えてんじゃないの?」
松並「そう言われていました(笑)。基本的にはこの記録は破られないと考えられていたのですが。たしかに、2000年以降が節目で、(40度を超す頻度が)確実に増えて来ています。今年もそういう暑さになってしまう恐れはあります」
松並氏によると、戻り梅雨は来週あたりにありそうではあるが、今週中に暑さのピークがもう1度来るという。
松並「明日、明後日くらいがピークで、もしかすると東日本の内陸部で40度に達するくらいのところが出てくるかもしれません。今週はとにかく、各地で厳しい暑さが続きます。熱中症に非常にかかりやすい気象状況なので、こまめに水分補給して無理はしないでください」
(ピノコ)