NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」6月26日(2022年)の放送回。身内の不幸が続き、不安にさいなまれる源頼朝(大泉洋)。義時(小栗旬)と政子(小池栄子)は、頼朝の様子を心配していた。一方、源頼家(金子大地)に長男・一幡が誕生。比企能員(佐藤二朗)は鎌倉殿の継承に心を躍らせる。比企の台頭を危惧するりく(宮沢りえ)は、北条時政(坂東彌十郎)をたきつけるが...。(ネタバレあり)
征夷大将軍ともなれば堂々たるもの。しかし頼朝の人間不信は増すばかりで被害妄想も甚だしい。立場上、弟や娘婿、他にも血縁関係を討つほかなかったとはいえ、やっぱり人間の心はそれほど頑丈ではないということか。呪詛を信じているような時代であれば、本気で呪い殺されるかもしれないと眠れないのは当然である。
鈴の音が何度も...
精神に異常をきたすまえに、過度なストレスによる体調不良から重い病気になることも十分考えられる。頼朝の不信感を表した鈴の音が何度も聞こえてきたが、あれは睡眠不足と体調不良による「耳鳴り」だったのでないか?「キーン」という耳鳴りは、体の異常?何か霊的なもの?などと疑いながらも、確かに気持ちの悪いものである。
今回のラストシーンで頼朝は落馬により結果として命を落とすが、頼朝の死はもともと「吾妻鏡」に記述がなく、いろんな説があるという。糖尿病説、暗殺説...。途中、餅を喉につまらせて死にかけたシーンがあったが、諸説あるということを表したのかもしれない。
大泉さんの演技からは、どうも脳梗塞のような、はたまた心筋梗塞のような、症状から前後不覚になって落馬したように見えた。視聴者からも「脳梗塞みたいな演出だったね。落馬も自然」「慢性的な睡眠不足と人間不信による精神的ストレスで脳卒中起こして落馬した」「脳梗塞か心筋梗塞で落馬した感じ?」という反響がネットで目立っていた。
ともかく今回で「天から望まれた男」が逝き、鎌倉はどれほど揺れるのか、そして鎌倉殿亡きあと、13人がどうやって絡んでいくのか。ますます楽しみである。
(Y・U)