「パワハラ告発にウソがありました。みなさん覚えてますでしょうか?千葉県市川市の市長室におととし(2020年)、およそ360万円かけてシャワー室が設置されていたことが税金の無駄遣いではないかと批判されていましたよね」と阿部祐二リポーターが切り出した。27日(2022年6月)の「スッキリ」は、その市川市で新たに起こった騒動の結末について伝えた。
去年8月、「税金無駄遣い」問題で村越祐民・前市長を追及していた越川雅史市議が、今度は追及される立場に。市の職員9人が越川市議に対してパワハラ告発をしたのだ。ところが先日、市の幹部が議会で「パワハラには客観的な証拠はなく不適切な公表だった」ということで、越川市議に謝罪する展開となった。
誇張され、事実と異なる点も
市の幹部によると、パワハラアンケートはそもそも、職員に対し「越川市議によるパワハラ」に絞って申告するようにもとめたもので、さらに、資料には回答内容が誇張され、事実と異なる点もでっち上げられていたという。
「スッキリ」の取材に対し、市は「作成したのは幹部職員」と回答。そして、パワハラを指摘した背景について市の関係者は「(村越前市長の)働きかけはあった。越川議員に仕返しするために名前を公表した」と話した。
越川市議は阿部リポーターの取材に対し、「そういうストーリーだったんだろうなと、1年前から思っていました」「僕は仕事を失っていたかもしれないし、家庭も崩壊していたかもしれない。一歩間違えたら普通の日常は取り戻せなかったという恐怖が今でも鮮明にある」などと語った。
司会の加藤浩次「働きかけが幹部からあったとして、職員が改ざん、誇張するわけですよ。そういう人が市の職員にいるのがビックリなんだけど」
古坂大魔王(お笑いタレント)「市議会ってなんなんだろう?ってことですよね。ハラスメントがあった、なかった、改ざんした、あいつが言った、言ってない...というのを議会でずっと見せられる。ここからは政治不信しか残らない。こんなこと別で第3者委員会みたいなこと立ち上げて、結果が出てから発表すればいいのに。だから『市議会いらなくね?』っていう極論が出てくる」
石田健(「The HEADLINE」編集長)「(こういう形の告発があると)本当の(パワハラ)問題が過小に見積もられてしまう。今回の場合は、完全にすっ飛ばして市長がいきなり市議の名前を出している。このプロセスが問題。『パワハラ告発したもん勝ち』問題ではなく、市政の適切なプロセスの問題として捉えていくことが大事だと思います」
(ピノコ)