橋本五郎「意識が低すぎる」
2つ目の過ちは、個人が情報を運搬していること。本来はセキュリティ情報運搬の専門家が運ぶべきだったという。3つ目は消去せずに持ち歩いたことだという。
また会見でパスワードの設定方法などを離してしまったことについて、森井教授は「パスワードを言ってしまうとは。サイバーセキュリティの素養がないとしか言えない」と語った。
23日に尼崎市で紛失したUSBと銘打ったUSBメモリーがメルカリに出品されていた。価格は45万2600円だったが、偽物であることが判明。森井教授は「本物だったら1億円くらいの価値がある。危険性の高い犯罪、たとえば振り込め詐欺、空き巣、強盗、女性の年齢や1人暮らしかどうかもわかるので性犯罪につながる恐れもある」と指摘。
読売新聞特別編集員の橋本五郎は「森井先生がおっしゃったように、1億円の価値がある情報であるということを意識できていない。しっかり管理されているのかと疑問に思う。本来ならそうした情報を持ち歩くことを恐れなければならないのに、飲みに行き路上に寝るとは、意識が低すぎる」とバッサリと切る。
司会の加藤浩次は「僕も五郎さんと同じ考えです。そもそも重要な情報が入ったUSBメモリーを持ち歩くことなんてあるんですか?」とSHOWROOM代表の前田裕二に質問。前田は「周りにはいない。20年前の感覚ですね。先日の誤振込でもフロッピーが使われてました。今は社内の重要データにアクセスするときにはネット経由でセキュリティが守られている仕組みの中で安全にアクセスできるようになっています。金融機関ではUSBを差すこむことさえ禁止されているはずです。こうしたセキュリティは100万円程度でできるはず」と解説した。
森井教授は「政府は国を挙げてデジタル化を進めているが、自治体は遅れている。新しいことをすることに対して不安がある。問題は遅れているではすまないということ。ミスをするのは人なので、管理しなければならないわけですが、それがずさんだった。何が最良化を考えデジタル化を推進するべき」と指摘した。
俳優の小澤征悦が「1人の人間として重要データ持ち出している中で、よく飲みに行けるなと思う。俺なら怖くてダメです」とコメントすると、加藤は「普段も持ち歩いているからですよ。最初はきっと緊張しているはずですよ」と推理した。
(バルバス)