なんともお粗末な話だ。兵庫県尼崎市が、全市民約46万人分の個人情報が入ったUSBを紛失したことをきのう23日(2022年6月)、記者会見で明らかにした。市から委託を受けた外部社員がUSBを持ったまま居酒屋へ行って泥酔し、紛失したのだという。「前代未聞の事態に市民から憤りと不安の声があがっています」と24日の「めざまし8」でMCの谷原章介が伝えた。
市民情報記録USBを紛失
紛失した32GBのUSBには、市民の氏名や住所のほか、住民税額、生活保護・児童手当を受ける世帯の口座情報などが入っていた。新型コロナの給付金支給業務を市から委託されていた会社の関係先の40代男性社員が今月21日、データの移管作業のため、市の許可を得ないまま、市の施設からUSBを持ち出した。作業終了後、そのUSBをカバンに入れたまま、同僚と居酒屋へ行き、約3時間後、かなり酔った状態で店を出た。その際にはカバンは持っていたようだが、泥酔してそのまま路上で寝てしまい、午前2時か3時ごろ目が覚めたときにはカバンがなくなっていたという。
紛失したUSBにはパスワードが設定されており、現段階では外部への漏えいは確認されていないというが、きのうの記者会見で担当者がパスワードの桁数を明らかにしてしまうなど、さらなる失態も露呈した。
番組が市民に感想を聞くと、「やったらあかんことはやったらあかん。お酒飲むなら大事なものは持たない」「考えられへん。僕らそんなことやったら、クビだけでは済まない」「なんでそんな人に持たせるのか、市にも問題がある」と、みなあきれ顔で話していた。
USBから情報が流出するおそれについて、ITジャーナリストの三上洋氏は「パスワードがある程度長ければ、解除はほぼできないのですが、市側が会見でパスワードにあたるヒントを明らかにしてしまった。そういうものを組み合わせれば、知識のある人なら解除も不可能ではありません」と説明した。
谷原「二重にも三重にもあり得ないことが起きてしまいました」
風間晋・フジテレビ解説委員「情報の管理元は尼崎市。市がUSBを持ち出されないようにしなければいけなかった。責任は重大です」
MCの永島優美「悪用されることなく、戻ってくることを願いたいと思います」
(キャンディ)