岩田絵里奈アナが「日本人のおよそ6人に1人、1900万人がかかっていると言われているのが顎関節症の話題についてお伝えします。症状としては、アゴが痛む、口が開かない、アゴを動かすと音がするというものです」と切り出した。23日(2022年6月)の「スッキリ」。
高橋真麻「痛いです」
実はスタジオコメンテーターのフリーアナウンサー・高橋真麻も顎関節症に長年悩まされており、「私の場合、噛み合わせが悪いのが原因で、マウスピースをしたり歯科医に行ったりしているんですが、なかなか解決しないんです。スタジオでも時折、アゴを鳴らしてるんですが、そこをワイプで抜かれてしまったりしてます(笑)」
司会の加藤浩次が「痛いんですか?」と聞くと、真麻は「痛いです。日にもよりますが、ご飯が食べにくかったり、口が開きにくかったり。肩こりや片頭痛になるときもあります」と説明した。
加藤は「そんな顎関節症がコロナ禍で増えているということです」と先を促した。
6月20日に顎関節症と診断された42歳の主婦は「朝起きた時、耳の下が痛い。抜歯した時より痛くて、朝ごはんのときも口が痛くて開かなかった。歯ブラシをした時が激痛で、マウスウォッシュで済ませている。2歳の息子がいるんですが、声を出して話しかけるだけで痛い。洗濯で下を向くと痛い」と悩みを打ち明けた。
歯科口腔外科の宮本日出医師は「日本人の2人に1人が顎関節症経験者とも言われており、コロナ禍で増えている。米歯科医師会では69%の医師がコロナ禍で増加していると言っているのですが、当院でも例年より2割ほど増加している」と話す。
宮本医師によると、顎関節症の原因はアゴ関節の『皿』がずれることで発生。原因は主に3つあり、1つはストレスで歯を食いしばったり、歯ぎしりをすることで顎関節に負担をかけること。2つ目はマスクの息苦しさで、隙間を作ろうとして下アゴを前に出そうとすることによる負担。3つ目はリモート生活でパソコンやスマホを利用する時間が増え、猫背になり顎がずれやすくなっているためだという。
医師「生活習慣に問題がある場合が多い」
スタジオ解説の日本歯科大学付属病院臨床教授・倉治ななえ医師は「顎関節症の主な症状はあごが痛む、口が開かない、あごを動かすと音がするで、3つの症状のうち1つでも当てはまれば顎関節症。頭痛や肩こりだけではなく、全身疾患にもつながるので注意が必要」と言う。顎関節症は指を3本縦にして、口に入れられるかでチェックできるという。
さっそくチェック法を試した加藤は無事に指3本が入ったが、「あれ?オレもアゴが鳴りますよ」と気づく。
倉治医師は「音がするのは顎関節にある円盤が亜脱臼している。痛みがなければ一生付き合っていていいとされていますが、急に音がするようになった場合には、生活習慣に問題がある場合が多い。顎関節症にならないためには、何よりも姿勢を正しくすることが大切です。姿勢が悪いとアゴが後ろに下がり、顎の筋肉が伸びて炎症を起こしやすい。猫背は前後にずれますが、足を組むと左右にずれるので、足を組んだまま食事をするのはよくないです」と説明する。
加藤が「オレ、うつ伏せじゃないと眠れないんだけど」と告白すると、倉治医師は「それはダメ。アゴが圧迫され、負担がかかる。寝るときは仰向けで大の字がいい。普段から?み締めないように、上の歯と下の歯の間に隙間を開けるようにしておくといい」と指摘。
加藤が「マスクがずれた時も、手で直さないで、口を動かして元に戻そうとしてしまう」と言いながら、その口の動きをして見せると、倉治医師に「変な動きはしないでください!」と一喝されていた。
(バルバス)