「香港観光の象徴と言われる、46年の歴史を持つ水上のレストラン。この巨大なレストランが南シナ海で沈没したことが明らかになりました。取材を進めますと、沈没現場の状況から不可解な点が見えてきました」と岩田絵里奈アナが切り出した。22日(2022年6月)の「スッキリ」は、巨大水上レストラン「ジャンボ・キングダム」沈没をめぐる疑惑に迫った。
1976年の開業以来、3000万人以上が利用してきたというこの巨大水上レストラン「ジャンボ・キングダム」だが、2013年から赤字が続き、20年には新型コロナ感染拡大で営業中止に。地元メディアによると、累積赤字は日本人でおよそ17億円。さらにメンテナンスの資金にも不足していたそうだ。運営会社は手放すことを決めたが、新しいオーナーが見つからなかったという。
小型船に引かれ海を移動中に転覆・沈没
その「ジャンボ・キングダム」が、小型船に引かれ海を移動中に西沙諸島付近で転覆。20日に1000メートル以上深くへ沈んでしまったというのだ。14日に港を出発した時にはすでに屋根の一部が崩れるなど不安定な状態だったそうだ。
そしてこの沈没には数々の不可解な点が。水難学会副会長の安倍淳氏は「行き先が非公開だった。事故が起きてしまってから『非公開の場所』と言っている」と指摘。
さらに安倍氏はこう続けた。「湾の内側で海上レストランとして使用されていたジャンボがなんの改修もされずに外洋に引き出されていった。あの手の物を外洋でえい航するのはちょっと不自然」。現場海域は沖合にありうねりも高く、ジャンボのような巨大な建造物をえい航するには適していないというのだ。
司会の加藤浩次「どこに運ぶのかを発表していないんでしょ?それを海洋まで持ってって、転覆して沈没しましたって言われても...」
松田丈志(競泳元日本代表)「正直、1番コストをかけずに処分する方法を取ったんじゃないかって思っちゃう」
宮崎哲弥(評論家)「断言はできませんけど、ここ(沈没した場所)のポイントが水深1000メートルでしょ?要するに、引き揚げることが不可能。だからどうして沈没したかが分からない。しかも西沙諸島は各国の権益が複雑に絡んでいる場所なので、沈めたのだとしてもその責任を問うことが難しい。まさにこのポイントを...」
加藤「狙った...。それしか考えられない。でも今後、事実関係出てこなさそうだよね」
(ピノコ)