三重・南伊勢町の町立病院に勤務していた男性職員が、3年間で約1億5000万円を着服していたことがわかり、町長らがきのう21日(2022年6月)、記者会見を開いた。22日の「めざまし8」は、1億5000万円の使い道について深掘りした。
町によると、38歳の男性職員は2019年に病院に配属され、会計を担当。患者から受け取った診療費や病院の口座から金を勝手に引き出し、着服していた。使い道については、「インターネットゲームでの課金とアイドルのコンサート費用やグッズなどに使った」と説明しているという。
会計担当者は1人だった
この職員をめぐっては、病院の前に勤務していた水道課の水道会計でも、請求書を改ざんする手口での使途不明金が少なくとも500万円見つかっている。病院でも水道課でも、会計担当者は職員1人だけだったという。
それにしても、アイドルへの応援に1億5000万円もの大金を使えるのだろうか。番組は、アイドルやアイドル「オタク」の男性らに話を聞いた。
40代の男性ファンは「週に7000~8000円使っている。自分の存在をアイドルにアピールしたいから」、20代の男性ファンは「オタクにとっては、生きる目標」と話していた。
アイドル活動をしている浅田るりかさんによると、1枚1200~1300円のCDの購入枚数によって特典があり、一番上の特典では、購入者のためだけのシークレットライブやボウリング大会などもあるという。浅田さんは「感謝の気持ちももちろんあるが、自分の生活は大丈夫なのかな、とちょっと心配になることもある」と話していた。
さらに、アイドルのmilyaさんによると、応援方法として「アイドルはアマゾンの欲しいものリストを持っており、そのなかから(ファンに)送っていただく。それを配信や撮影の際に使って披露する」「コロナ禍もあってライブが減っているなか、個人的に応援したいというファンが現金を送ったり、イベントで大きな額のチップを渡したりすることもある(という話を聞いた)」と明かした。
トラウデン直美(モデル)「1人で会計業務をしていたことが問題。(山口県)阿武町のケースでも、1人でやっていてミスがあった。人手不足のなかでも、チェック体制は大事だと思います」
MCの永島優美アナは「楽してアイドルのコンサート見に行ったりグッズ買ったりするなんてオタク失格やで...苦労してこそ、楽しむ価値あるんやからな」という視聴者からの声を紹介し、「ごもっともだなと思います」とコメントしていた。
(キャンディ)