広瀬アリスさん主演の「恋なんて、本気でやってどうするの?」(カンテレ・フジテレビ系)は、6月20日(2022年)の放送でついに最終回を迎えました。(ネタバレあり)
アリサ(飯豊まりえ)と克巳(岡山天音)は前回の放送で結ばれてハッピーエンドとなっていましたが、残る2組は波乱の展開に。ツイッターでは、出演陣の演技を高く評価する声が出る一方、「全然キュンとしなかった」などと冷めた見方も寄せられていました。
響子と要は?
若くして結婚したものの夫は自分に興味がなく、鬱々とした結婚生活を送っていた響子(西野七瀬)。レストラン「サリュー」のシェフ・要(藤木直人)のもとで料理を教えてもらう日々に幸せを感じていましたが、要は過去と決別するためにパリへ行く道を選びます。
空港で仲間に見送られ、搭乗ゲートに向かう要。そこに現れたのは、いつもは縛っている髪をほどき、大人っぽい雰囲気を身に纏った響子でした。
「離婚届を書きました。主人がどう出るかわからない。親も絶対反対する。でも私はもう大人だから、自分の行く道は自分で決める。だから一人になって、イチから始めようって」
要と向き合い、まっすぐな瞳で見つめる響子。「遅すぎるかもしれないけれど、本気でフランス料理の修行をして、要さんに認めてもらいたい。そしていつかパリに行って要さんの弟子にして欲しい」と告げます。
対する要は「パリでミシュランの星を取って実績を作り、3年後に『サリュー』のシェフに戻る。それまで待っていて欲しい」と返し、響子の答えはもちろんOK。
要との直接的な恋愛関係を望むのではなく、「弟子になりたい」とうのはかなり意外でしたが、自分の力で一歩を踏み出せたことは響子にとって「ハッピーエンド」と言えるでしょう。
柊磨(松村北斗/SixTONES)に執着する母親(斉藤由貴)の嫌がらせがきっかけで、別れてしまった純(広瀬アリス)と柊磨。
柊磨は「戻ってきてほしい。純がいないと調子が出ない」と懇願するも、純に拒絶されてしまいます。
レストランでオーダーを間違えてしまったり、夜中に一人でワインをかぶ飲みしたりと、元気がない柊磨。その姿を見かねた柊磨の母親は、家を出てギャンブル依存症の治療施設に戻ることで、柊磨を「解放」する決断をしました。
手を取って駆け出し...
一方の純は、昔からの友人である大津(戸塚純貴)から、正式にプロポーズされます。ホテルのレストランを貸し切り、純がデザインしたお皿「ラフィオール」でもてなす、という粋な演出。しかし純は浮かない顔で店を後にし、一目散に「サリュー」へと向かったのでした。
純がテーブルに着くと、そこに置かれていたのは「ラフィオール」に載った美しい料理。用意したのは、もちろん柊磨でした。大津からプロポーズされたことを話した純は、こう続けます。
「私のラフィオールの上にホテル自慢のスペシャリテが載って出てきた。でもね。それを一口食べたときに思ったの。私がこのお皿に載せて食べたい料理はこれじゃないって。私の、私だけが知ってる柊磨の料理がこのお皿には合う。だからここに帰ってきたの」。
ようやく素直になり、気持ちを確かめ合った2人。とはいえ、これであっさり寄りを戻すような2人ではありませんでした。純は柊磨の手を取って駆け出し、家族連れやカップルで賑わう公園へ。数メートルの距離を取ると、2人の「絶叫告白合戦」が始まったのです。
「好きって言って! ここで、みんなに聞こえるように好きだって言って! 今まで柊磨に一回も言ってもらったことないんだよ」と叫ぶ純に、「好きだー! 大好きだ。二度と、二度と俺から離れないでくれ!」と絶叫で返す柊磨。
「私と別れて苦しかった?」と純が聞くと、「苦しかった。純がいなくてめちゃくちゃ苦しかった。夜も眠れないし料理の味も分かんない。もう二度とこんなのゴメンだと思った」と柊磨。「ざまあみろ」と冗談めかして返す純に柊磨が投げたのは、2人の思い出が詰まったガラスのブレスレットでした。
壊れたブレスレットをガラス工房で修理してきたと話す柊磨に、「なんで投げたの? また壊れちゃうじゃん」と純が言うと、「壊れたらまた直せばいい。いっぱいヒビが入って傷ついても、また何度でも直せばいい」と柊磨。駆け寄って抱き合う2人は、もちろんハッピーエンド。純は会社を辞めて食器のコーディネーターとなり、柊磨と「サリュー」の共同経営者を目指すなど、仕事も恋も順調そのもの、という結末でした。
ラストシーンはさらに2年後。パリにいる要に「サリュー」のリニューアル2周年記念パーティーをオンラインで中継する形で、仲睦まじいアリサ&克巳や、料理の修行を頑張る響子、そして楽しそうな柊磨の母や友人たちが映し出され、全員がより幸せな未来へと向かっていることが伝わるエンディングでした。
ツイッターには、「『カムカム』で知名度を一躍上げた松村北斗が柊磨で幅の広さを示した」「アリスちゃんが純で良かった! 恋愛初心者なかなかのこじらせっぷりだったけど、本当にお上手」「斉藤由貴の演技は毎回鳥肌だった」など、役者陣の演技が高評価。一方で、「やばい、全然キュンとしなかった」「誰にどうリサーチしたら令和にこれを作れたか興味深い」など辛辣な意見も目立ち、何かとツッコミどころの多い作品でした。
(Hibunny)