20日(2022年6月)の「スッキリ」は、グルメサイト「食べログ」をめぐる裁判に注目。しかし、この日のテーマは裁判そのものではなく、「グルメサイトの評価をどれくらいの人が参考にしているのでしょうか」(森圭介アナ)という疑問だ。
岩田絵里奈アナは「実は若者世代のおよそ7割が、SNSでお店を探しているんです」。続けて、司会の加藤浩次が「グルメサイト云々ていうけど、実際はどうなのか、検証したわけですね」と話を進めた。
加藤浩次「店側の戦略もだいぶ変わってきますね」
番組が131人を対象に「世代別の店の決め方」を調査したところ、10代~20代の若者世代では「SNS」(71%)が1位。「グルメサイト」は2位(31%)だった。18歳女性によると、「写真の映り」「店の雰囲気」が決め手だそう。ちなみに、30代~50代の1位は「グルメサイト」(53%)、60代~80代の1位は「口コミ」(58%)だった。
ネット上の消費者行動を解析する専門家は、若者が店探しにSNSを利用する理由について「写真が豊富だと、料理の口コミだけではなく、お店の雰囲気も分かる。自分の趣味にあった店が見つけやすい」と話す。若い世代は、料理や店構えが自分の趣味に合うかを重視していて、他人の評価はあまり気にしない傾向にあるということだ。
一方、グルメサイトを使う必要に迫られているという20代も。20代の会社員男性は「会社で行くときは食べログが基準。上司が点数を見て、点数もその選考基準に入ってくる」と話す。社内の食事会や取引先との会食の際は、食べログ評価を上司に報告しなければならないそうだ。
司会の加藤浩次「選び方も変わってきているってことだね」
三上大進(リポーター)「『映え』というか、SNSでいかに美しく見えるかを考える人もいると思うし、お店の環境が多少アレでもおいしいものを選ぶ人もいる」
加藤「こうなってくると、店側の戦略もだいぶ変わってきますね」
石田健(「The HEADLINE」編集長)「そうですよね。『食べログ』はアルゴリズムがブラックボックスだから問題と言われていますが、SNSにもステマの問題が中長期的には出てくる。店選びが多様化していく中で、より信頼性が重視されていくことになると思う」
(ピノコ)