昨年夏の東京五輪の聖火リレーで使われた聖火トーチとランナーのウェアが125万円で転売されるなど、複数のトーチが転売されていることが分かった。元ランナーの女性は「ありえない」とあきれ返っている。20日(2022年6月)の「めざまし8」が伝えた。
聖火で使用したトーチは、希望した聖火ランナーには、大会組織委員会が1本7万1940円で販売している。
「ウェアなどとセットで125万円で販売」例も
フリマサイトではいま、このトーチが20万円台から販売され、50万円台や70万円台のものはすでに売り切れ。なかにはウェアなどとセットで125万円で売られているものもある。大会組織委員会が発表した、聖火ランナー向けのハンドブックには、「購入したトーチの販売は固くお断りします」と記載してあるが、「問題なし」とうたうサイトも。
山梨県の聖火ランナーとして走った、高校生の手塚類さん(17)は、「ありえないことだし、宝物なのに、それを売るっていうのは、自分的にもショックだと思います」。手塚さんはトーチ(購入費)を、祖父母からプレゼントされた。
当時、手塚さんは、卓球の平野美宇選手を応援するために、聖火リレーへの参加を決めた。その後、その思いを聞いた平野選手から、感謝の手紙が届いた。
「私にとって、平野美宇選手にも、私の気持ちを受け取ってもらうことができた。家族のみんなや友達のみんなに、たくさんの人に応援してもらえて、とてもいい思い出になりました。そのトーチを絶対に売ったりすることはできない」
MCの谷原章介「売らないと約束して手に入れたトーチ。これを、現金を獲得するために、フリマサイトに出す。いかがでしょ?」
タレントの長谷川ミラさんは、「そもそも、7万円で販売していたのも高いな、って感じはあった。世界的な祭典のトーチなので、どうでしょ。事前に、転売サイトで規制もできるので、できるならやってほしかった。100万円という数字を見ると、もしかして、転売する人が増えていかないか、不安にもなりました」。
谷原「ものは買うことはできても、思い出は買うことはできない、と思います」
(栄)