内閣府が14日(2022年6月)に発表した「子供・若者白書」によると、2016年には1日3時間以上インターネットを利用している小学生は14%だったが、2021年にはそれが51.9%と、半数以上に増加しているという。きょう16日の「スッキリ」が取り上げた。
街で話を聞くと、小学6年生の子を持つ母は「寝てると思ったらタブレットをいじってる」、小4の児童は「ユーチューブ見てる。ゲーム実況とか」と話していた。利用時間の増加にはネット利用には多岐にわたる用途があるからだという。
「宿題や調べ学習にも使っている」
白書によると、小学生のネット利用目的は動画視聴やゲームなど、趣味や娯楽での利用が平均で約2時間20分になる。街の子供は「パソコンは勉強用、携帯は動画を見る用で使い分けています」「パソコンでは宿題をやって、スマホではゲームをしています」と使い分けをしている子もいた。ほかにもマンガを読んだり音楽を聴いたり、動画の作成を行っている児童もいた。こうした用途の拡大が利用時間増加の原因になっているようだ。
ITジャーナリストの高橋暁子氏は「宿題や調べ学習に使っているので、利用時間が長いことイコール悪いことではありません。当たり前になっていると考えたほうがいい」と指摘。
司会の加藤浩次は「なるほど。考えてみれば僕らも3時間以上テレビを見ていました。そう考えると、3時間というのは妥当かもしれませんね」とコメント。
高橋氏はさらに「次々とおススメされ、知らず知らずに長い時間になっていることもあるかもしれませんが、例えば動画を見て感想を書くなどタブレットじゃないとできない宿題が出ているのも事実です」と話す。
小学生の息子が2人いる経営コンサルタントの坂口孝則は「授業でも普通に課題でアイパッドを使っている」と言い、タブレットの画像を見せて少々自慢げに「これは息子がCGで作った街の3Dモデルなんです。スッキリのオープニングCGも作りたいと言っている」。坂口家ではネットの利用に時間制限を設定しているという。
フリーアナウンサーの高橋真麻が「坂口さんのお子さんのようにポジティブなこともできるのはわかっているが、個人所有のスマホやタブレットだと何を見ているのかチェックしづらい点に不安がある。昔は親のパソコンを使って履歴を見られたのに、今はそれができないので。私も親にチェックされていたみたいで、父は『僕の時代劇を見てくれない』と言っていた」と言うと、スタジオは爆笑。
高橋氏は「使っていいアプリとか、いけないアプリとか、危ない使い方をしているかどうかは確認したほうがいいと思います。知らない大人と出会ってしまって誘拐される事例もあるので、コミュニケーションをとって聞いておくことは大切」と指摘する。
加藤は「3時間の利用は許容範囲かもしれないですが、それ以上増えてくると問題が起きてくることもあるんだとね」と先を促す。
辻岡義堂アナは「ネット依存の中高生が2012年は52万人、それが2017年には93万人に増えています」とデータを紹介。
高橋氏は「ネット依存になると、学業不振とか心身の不調とか、暴力行為につながる可能性も出てくる。なので子供に居場所や承認されるような場所を作ってあげて、約束を守らせ利用を制限する必要が出てくる。ほかに、外に連れて行きほかに夢中になれることを用意するなど、ネット以外の世界もあることを見せてやる必要がある」と指摘。
加藤は「親も忙しいですから、スマホを与えておけば静かで楽ですが、なんとか時間を作って外に連れ出すことが大事なんですね」とまとめた。
(バルバス)