物価高騰が反映されない年金減額のなぜ? モーニングショーが解説した事情

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   「諸物価高騰のなか、きのうから年金が減額されました」と、16日(2022年6月)の「モーニングショー」で、司会の羽鳥慎一が切り出した。物価が反映されるはずの年金がなぜ?

   国民年金の保険料を40年間納めた人が65歳からもらい始める場合、月6万5075円が6万4816円にと、年間3108円減った。平均的収入の厚生年金ではこれが年間約1万円という。年金は前年の物価と前々年度まで3年間の賃金を基準に決めるためで、ともに変動率がマイナス0.2%。それで、年金額は0.4%引き下げられた。

  • 物価の高騰は年金生活者を直撃する
    物価の高騰は年金生活者を直撃する
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「現役世代の負担を減らすため政府が調整」

   経済評論家の加谷珪一さんは「もし物価や賃金が上がっても、現役世代の負担を減らすために、年金額が上昇しないように政府が調整すると考えられる」と、少子高齢化の年金事情を解説する。年金生活者のお年寄りに聞くと「知らなかった。こまります」「嗜好品をひかえて薬代に回している。生活に響きます」の声が帰ってきた。

玉川徹(テレビ朝日)「老後2000万円必要説があったが、2000万円でも安心できない。この30年間は物価が上がらない状態だった。岸田首相も物価が上がる状況は政治家として経験がないだろう。財務省や経産省の担当者も知らないはずだ」
羽鳥「そのタイミングがきているのかと思います」

   物価や年金の議論を、参院選の重要な争点の一つとしてやらなければならない。

(あっちゃん)

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