ベイビー・ブローカー是枝監督もビックリ 韓国の「働き方改革」と撮影現場

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   「カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞などを受賞した韓国映画『ベイビー・ブローカー』の是枝(裕和)監督がきのう(2022年6月13日)帰国し、会見を行いました。初の韓国作品の現場で感じた日本との違い、そして躍進がめざましい韓国映画界の舞台裏を語りました」と岩田絵里奈アナ。14日の「スッキリ」は、是枝監督の言葉を紹介し、韓国映画界の今に迫った。

   「(韓国の)空港が揺れていました。大丈夫なのかなっていうくらい。一般のファンの方たちがたくさん待ち構えていて...という状況。国民的なスターがカンヌの映画祭で韓国人初の男優賞(受賞)というのは、オリンピックの金メダル以上なんだと(感じた)」などと、韓国での反応について語った是枝監督。

  • 是枝裕和監督(写真:アフロ)
    是枝裕和監督(写真:アフロ)
  • 是枝裕和監督(写真:アフロ)

加藤浩次「監督にしてみたら...」

   受賞した主演のソン・ガンホさんからは、編集途中や仕上げ作業中にも色々と助言があったといい、それが結果的に良い影響を与えたという。

   現場で、日本との違いについても気づいたという是枝監督。「(韓国は)働き方改革がよい方向に進んでいて、週52時間という労働時間の上限が明快に決まっている。感覚でいうと4日間働いたら3日間休んでいる感じ。非常に肉体的には楽」、「日本映画はかなり高齢化していて若い人が入ってこないという状況だが、韓国の現場はほぼ20代30代が中心。監督の60代はまだバリバリだと思って安心していたけど、僕、韓国だったらもうそろそろ肩叩かれて脇にどいてくれって言われる年齢」などと話した。

   司会の加藤浩次「監督にしてみたら、編集所に俳優さんが来るのってプレッシャーだと思うんですけど」

   ヒロミ(お笑いタレント)「プレッシャーだし、日本だったら受け入れないと思う。『これは監督のものだ』みたいなところがあるから。僕は視聴者として、韓国の映画とかドラマって本当にすごいと思う。世界に向けて...というのが標準になってて。だから、是枝監督が韓国の俳優さんでやったのはすごいと思うし、韓国のやり方を日本でもやったらもっと日本の映画も良くなると思う」

   そもそも、日本よりも映画人口が多く娯楽の中心が映画だという韓国。国民 1人あたりの映画館での年間鑑賞本数は平均で4.3回だという。それに対し、日本は平均で1.4回とかなりの差がある。

   ヒロミはこの原因についても推測した。「日本人って、『これ、テレビでやるんでしょ?1年待てば』みたいな。これが映画館に足を運ばない理由なような気がするんだよな。よく聞くもん、『そのうちテレビでやるんでしょ?』って。俺も含めて、映画館に行かなきゃな」

(ピノコ)

姉妹サイト