12日(2022年6月)の「ロシアの日」(建国記念日)に、プーチン大統領は「この国の歴史への誇りと将来への希望で満たされている」と演説した。ただ、筑波大の中村逸郎名誉教授は「プーチン6月辞任」説を主張する。13日の「めざまし8」はこの「6月辞任」説を検証した。
中村教授は、この日の演説で「ウクライナ侵攻への直接の言及がなかった」点に注目する。また、ロシアでは、毎年6月に行われる「国民との対話番組」の日程が決まらない。去年の6月30日には、国民との直接対話「プーチン・ホットライン」で、同大統領が国民から寄せられた質問に、4時間にわたって答えるテレビの生放送が行われた。
「単にやめるだけだと...」
中村教授は、番組延期に関連して、「私は6月がヤマ、最後だと思っている。限界説っていうのを考えている。政治ショーができないのは、プーチン大統領にとって非常に痛い。プーチン政治を正当化する口実さえできないということで、近々、辞任を念頭に置いているのではないか」。さらに、「毎年発表している、年次教書が出ていないことも関係している」という。「やはり政権を放り出すのか。それともやめる気があるから、ここで年次教書を発表して、国民に何か約束をすることは意味がない、と」。
13日には、ロシアから撤退したマグドナルドの後継店がオープンした。その名は、「フクースナ・イ・トーチカ(おいしい。それだけだ)」。女性店員らが胸元につけるバッジには、「まさにその笑顔」と書いてあった。オープンの会見後には、「ビッグマックを戻せ!」と書いた紙を持った男性が、いきなり中央に現れるハプニングも。
コメンテーターの風間晋・フジテレビ解説委員は、「辞任ということでぼくが一番疑問に思っているのは、辞任して、それでプーチンは無事でいられるのか。権力の継承が、制度として決まっていない国なので、前のエリツィン大統領からプーチン大統領(への継承)も、汚職や疑惑の追及をしないという密約があったからそうなった、と言われている。それを考えると、単にやめるだけだと、プーチンさんはおおごとになるんじゃないか。それはとてもできないんじゃないか」。
MCの谷原章介「継承が決まった場合に、うまいことスライドして辞任があるとしたら、このウクライナへの政策は変わらないのでしょうか」
風間「前任者の政策をまるまるひっくり返すのは、なかなかやれないのは、洋の東西を問わず同じじゃないですか。すぐに変わるというのは、どうなのかと思う」
(栄)