ホテルの宿泊などが割引される「都民割」がこの週末から再開されたが、通信障害やゲリラ豪雨にも見舞われて、若者たちからは「残念」「不公平」の声も。ただ、きょうの正午から再開される割引ホテルの情報もあり、「コロナ後」の観光再開はにぎやかになりそうだ。13日(2022年6月)の「めざまし8」が伝えた。
都民が都内旅行をするときに補助が出る「もっとTokyo」(都民割)が、先週金曜日に再開され、都内観光に申し込みが殺到したが、若者などからは不満の声もあがった。
「めざまし8」が週末状況と現状を紹介
「星空保護区」に認定された伊豆諸島の神津島には、「都民割」を活用してこの週末、多くの観光客がやってきた。都民割だと、6000円以上の宿泊で1人1泊5000円が助成されるうえに、1万円分の電子通貨を7000円で購入できるプレミアム付き商品券「しまぽ通貨」(都内の11島限定)も活用できるからだ。
しかし、初日から思わぬトラブルに。「しまぽ通貨」は申し込みが殺到したために通信障害が発生、購入や利用ができなくなった。東京都は「安全性の確認が取れ次第速やかに再開する」としているが、地元では「復旧の時期がまだわからない」。板橋区から島の砂浜にやってきた水着姿の女性は、「初日からやばくない?ウケルし。もっとちゃんとしたシステムを入れてほしい、それくらい耐える強度のものを作ってほしいよね。税金だし」。
土曜日から大気の状態が不安定となり、帰る予定の日曜には、東京に向かう水中翼船が欠航になった。飛行機に予約を切り替えようとしたが、午後4時過ぎに調布飛行場へ向かう定期便は欠航。島では雲一つない青空が広がっていたが、関東ではゲリラ豪雨。品川区から来たカップルは、会社に月曜日欠勤の報告をするやら、急きょホテルを探すやら。
「もっとTokyo」の予約サイトにも、先週金曜日の再開直後にアクセスが集中、オンライン予約がつながりにくい状態となった。はとバスのコールセンターにも申し込みが殺到、即日完売となった。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんは、「2年前には40万泊分だったが、今回はトライアルということもあって7月末までに25万泊分。取りたい人はほとんどとれない。発売のタイミングでインターネットなどを上手に活用した人だけがとれている状況」。「都民割」は「プラチナチケット」となってしまった?
ただ、今からでも利用できるホテルはまだあるらしい。ヒルトン東京お台場は、「もっとTokyo」対象プランを、きょう正午から受け付ける。エグゼクティブルームは1室2名で3万9727円が1万円引きとなる。まだ販売準備中の旅行代理店が多く、これから販売する人気ホテルもありそうだという。
(栄)