今年も面白かったWOWOWで見る「全仏オープンテニス」

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   私は、以前からWOWOWで放送されるテニストーナメントを見ています。今回の「全仏オープンテニス2022」には、特にいろいろなドラマがあり、このコラムで取り上げてみようと思います。今年の「全仏オープンテニス」は、5月22日から6月5日まで、フランスのパリで開催されました。見応えのある試合が多かったのですが、生中継で見た男女シングルスの試合についてお話しします。

   女子シングルスでは、優勝したのはポーランドのイガ・ナタリア・シフィオンテク(21歳、2020年全仏オープン優勝)です。決勝戦は6月4日に行われ、シフィオンテクの対戦相手はアメリカのココ・ガウフ(18歳)でした。セットカウント2-0でシフィオンテクの圧勝となりました。シフィオンテクは世界ランク1位の強いチャンピオンで、ミスしても修正が早く、淡々とポイントを重ねて2年ぶり2度目の優勝を果たしたのです。

  • 見ごたえあるテニスの好試合が続いた(写真はイメージ)
    見ごたえあるテニスの好試合が続いた(写真はイメージ)
  • 見ごたえあるテニスの好試合が続いた(写真はイメージ)

男子シングルス決勝戦、スペインのナダルが圧勝

   男子シングルスの優勝は、スペインのラファエル・ナダル(36歳、2022年全豪オープン優勝)でした。

   事実上の決勝戦といわれたのが準々決勝で、セルビアのノバク・ジョコビッチ(35歳、2021年全仏オープン優勝)と、ナダルが登場しました。機械のように正確なジョコビッチと、情熱的で派手なナダルとの大熱戦でしたが、セットカウント1-3でジョコビッチが敗退しました。二人は、テニス史上最も多く対戦し続けており、今回で59回目、30勝29敗で、ジョコビッチが上回っています。

   6月5日に行われた決勝戦は、ナダルとノルウェーのキャスパー・ルード(23歳)でした。この試合は、セットカウント3-0、ナダルの圧勝でした。ナダルは左足の慢性的な怪我に悩まされていることを理由に、どの試合で、その輝かしいキャリアを終えてもおかしくない状態にあったと、今大会を通じて話していました。ナダルは、今回の勝利で、テニスの4大大会(全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン選手権、全米オープン)優勝の、歴代1位の記録を、21勝から22勝に伸ばしました。ナダルは、優勝後の記者会見で、「今後もまた、努力を続けていく」と、話していました。

   テニスの面白さはいろいろあると思いますが、私はWOWOWの女性解説者が言っていた「ゲームカウントが4-1というのは、魔の4-1(通常6ゲームを先に取った方が1セットを取る)だ。そのまますんなりいくこともあるし、逆転することもある」という言葉が印象的でした。テニスはメンタルの要素が強いスポーツなのでしょうが、「自分に勝つ」(練習を積んだ上で、自分に自信を持つ)ということが大事なのだなと思います。

   生中継の方は、空中カメラを駆使したり、スローモーションを多用したりと見応えのある放送でした。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
姉妹サイト