「こちらをお聞きください」と司会の羽鳥慎一が10日(2022年6月)取り上げたのは簡単に高収入をうたう副業トラブルで、返金の求めを突っぱねる業者の声だ。自宅でできる・スマホでできるがうたい文句。副業を探す人をカモにする。
男がまくしたてる。「何を言っているんですか。作業していないのに稼げるわけないじゃないですか。人を馬鹿にするのもいい加減にしてくださいよ」
「200万円払って稼いだのは数百円」の人も
マニュアル代やサポート代として200万円払わされ、稼いだのが数百円という人もいる。
神奈川県の女性(65)は、コロナで家にいてバイトをするかとスマホから副業サイトにアクセスした。「スマホだけで稼げる」「1日10分」「ひと月100万円」におかしいとは思いながら「何かしらおカネが入るのでは」と登録した。5000円でマニュアルを購入。そこには、自身のブログなどに掲載した商品が売れるたびに報酬が還元されるアフィリエイトの話があっただけ。さらに、業者にサポート契約加入をすすめられ、レクチャー代50万円を払ったが、ブログとは無関係の商品購入を求められ、利用をやめた。
20代後半の男性は、動画投稿1枚2000円と誘われ、消費者金融で借りてまで200万円を払ったが、利益は数百円だけという。2人もいま、集団訴訟を考えている。「モーニングショー」は業者を取材しようとしたが、応答なしや「受けられない」と逃げられた。
長嶋一茂(スポーツキャスター)「ユーチューバーが月収100万円、年間何億円とかの情報を聞くから、『スマホでできるんじゃないか』と思ってしまう時代だ。ネットをずっとやっている人たちは人とのやり取りをやっていないから高圧的に言われると弱い」
玉川徹(テレビ朝日)「おカネのあるところにおカネが集まるのが資本主義の仕組みですよ。そこをだまされる前に考えて。業者は(被害者を)カモと思い、最初から下に見ている」
長嶋一茂「でも、そっちを摘発する社会にしないと公平、公正じゃない」
先払いなんかしないことと、早めにだれかに相談する用心が必要だ。
(あっちゃん)