「実は買えないメニューが存在しているんです」ときょう9日(2022年6月)の「めざまし8」で倉田大誠キャスターが切り出したのは、宅配大手「ドミノピザ」の話題だ。同社のホームページ上のメニューには、注文しようと思ってクリックしても購入できない商品があるのだという。
ネット上でズラリと並んだピザの一部には、注文しようとしても「カートに商品が入っていません」という表示が出て、会計に進めないものがある。カートに入らない代わりに、ポテトフライのクーポンの画面が出てくるのだが、そこに小さい文字で「この商品はお客様ニーズの調査で、実際にはご注文いただけません」と書いてあるのだ。
「フェイク・ドア・テスト」というアメリカで広がっている市場調査の手法
これは「フェイク・ドア・テスト」というアメリカで広がっている市場調査の手法で、今後販売を予定している商品のニーズを調べるのが目的だ。「単純なアンケートよりも、より現実のニーズに近い傾向が読み取れる。しかし、消費者をだます側面もあるので、もろ刃の剣の調査方法だと思う」と第一生命経済研究所の永濱利廣氏。
ドミノピザは、「今後の商品開発の参考とさせていただくためのもの。最高の商品とサービスを提供することを目的としています」と説明している。
この手法について、番組が街で聞いたところ、「今後もそのピザが頼みたくなると思うので、全然アリ。クーポンももらえるならお得でいいと思う」「不愉快です。普通にアンケート実施してもいいですか、と聞けばいいのに」と賛否両論だった。
買えないメニューに四苦八苦した経験を持つ男性は「なかなかカートに入らず、Wi-Fiの調子やアプリの不具合かと思って、30分ぐらい注文し続けた。(クーポンの表示を見て)マジかよと思った」と話していた。
MCの谷原章介「僕だったら怒りますね。あの小さな文字は老眼で見えない。お客さん主体なのか企業主体かといえば、企業の利益が主体になっている気がします。後出しじゃんけんではなく、最初に『この中に新商品がありますが、どれがお好きですか』と聞いてほしい」
倉田キャスター「ドミノピザによると、この調査方法を経て実際に発売されたものもあるそうです」
(キャンディ)