「一家で過去最大規模、約9.6億円の給付金詐欺を行っていた疑いがある谷口光弘容疑者が6月8日(2022年)、インドネシアで逮捕されました。逃亡していた1年8カ月の間、どんな生活をしていたのでしょうか。9日のスッキリでは容疑者がビジネスをしていた村の村長を取材しました」と岩田絵里奈アナが切り出した。
現地村長の話も
谷口容疑者が潜伏していたのはインドネシア、スマトラ島のランプン州カリレジョ村の家だった。村民に養殖ビジネスの投資話を持ち掛けていたという。2020年5月から9月の間に?の申請を繰り返し、持続化給付金をだまし取ろうとした疑い。管轄する中小企業庁が申請書類に不審な点があることに気づき、申請を却下し始めた同年10月にインドネシアに出国していた。
カリレジョ村のアディウサプトロ村長は、「6月7日夜9時ごろインドネシアの入国管理チームが谷口容疑者の写真をもってやってきた。村民たちにそれを伝えると、ある住民の家にいるという情報が入り、警察に届けました。この村の人口は4800人ほどで、見知らぬ外国人がいればすぐにわかります。谷口容疑者が村に来たのは7日の朝4時半ごろで、逮捕されたのが夜の10時くらいです」と話した。谷口容疑者は逃げることもなく取り押さえられたという。
現地を取材すると、谷口容疑者はカリレジョ村とジャカルタを行ったり来たりしていたという。現地メディアによると、谷口容疑者は村の教師宅に滞在していた。インドネシア当局は「谷口容疑者は漁業に出資したいと、エビやナマズの養殖や養豚を持ち掛けていた」という。また、インドネシア・パダン市ではエビの養殖や石油ビジネスをしていたとも。
経営コンサルタントの坂口孝則は「ちょっと不思議なのは、通常はだまし取ったお金を日本から海外に送金したら根掘り葉掘り聞かれます。どう送金したのか。現ナマで持っていったとしたら、現地のいろんな人にお金が行き渡ってしまっていたら、回収は相当難しくなるのではないか。自白で明らかになるまでは注視が必要ではないかと思う」と話す。