「母を守る」と決めて生きてきた柊磨は...
そして、真弓が店に来ている柊磨の女性ファンたちに意地悪をしていることを知った純は、柊磨を呼び出しこう告げます。
「やっぱり施設に帰ってもらったほうがいいと思う。お客さんからいろいろ苦情がきてる。いつかお店にとって大きな傷になると思う。分かってるよ、柊磨にとってお母さんが大事な人だっていうのは。でも毒親っていうのは、一生毒親なの。いつまで経っても変わらないの。柊磨はいつかお母さんが変わってくれるって思ってるでしょう。私もそう思ってた。でも変わらないんだよ。私は柊磨がお母さんに傷つけられたり邪魔されたりするのを、もう黙ってみていられない。お母さんを施設に帰すって約束して。じゃなかったら、私もうここに来ない」
2人の会話を偶然聞いていた真弓は、包丁を持ち出して錯乱。「柊磨に近づかないでよ。なんであんたが我が物顔で、うちの店仕切ってんの? 私たちの家なのよ。いつかここに帰ってこれるって信じてるから、一生懸命我慢して頑張ってきたんだよ。出しゃばりなのよ! 馬鹿にして、のけものにして。出てって、二度と来ないで!」
幼い頃から毒親に傷付けられながらも「母を守る」と決めて生きてきた柊磨が、この状況で母を捨てられるはずがありません。純に対して「帰ってくれる? 帰って、帰れ」と声を荒げ、ラブラブだったはずの2人の関係には暗雲が立ち込めてしまいました。
自身も毒親を持つ純は、柊磨と自分の状況を重ね合わせて、必要以上に感情移入してしまったのかもしれません。ツイッターでは、毒親を捨てることにした純には、柊磨の気持ちは分からないだろう、といった指摘や「親子関係に口を挟んで自分との交際の脅しの材料に使うの、怖すぎるんだが?」といったコメントが飛び交っていました。
(Hibunny)