6月12日(2022年)に最終回を迎える日曜劇場「マイファミリー」(TBS系)について、終了目前の第9話(6月5日放送)で捜査一課管理官の日下部七彦(迫田孝也さん)が俄然怪しくなってきたと、ツイッターなどで考察が盛り上がっている。(ネタバレあり)
警察に連行された鳴沢温人(二宮和也さん)を葛城圭史(玉木宏さん)が事情聴取していると、七彦が裁判所からの逮捕状を持って取調室に入ってきて、犯人隠避と身代金目的誘拐ほう助の疑いで逮捕すると告げる。温人は「俺だって強制的にやらされてただけですよ」と反抗するが、七彦は「それはこれから調べる」と取り合わなかった。
心春誘拐の見立ては?
留置所に連行される前、温人は圭史に「(阿久津)実咲(凛美さん)ちゃんは!?どうなったんですか?」と詰め寄る。七彦は「被疑者に捜査情報を答えることはできない」と制したが、圭史が「一命は取り留めた」と答えると、七彦は「あっ...」と言葉に詰まっていた。
捜査本部では、七彦が中心になって一連の誘拐事件について情報を共有していた。温人や住吉亜矢(藤間爽子さん)の供述に基づき、東堂心春(野澤しおりさん)と実咲の誘拐は同一犯だと見る圭史に対し、七彦は「私は心春さんと実咲さんの事件に関連はないと思いますよ」と意見をぶつける。
そして心春の誘拐について、
「あの事件は東堂(樹生、濱田岳さん)の妻、東堂亜希(珠城りょうさん)による狂言誘拐ですよ。当時の調書、私も何度も読みました」
「東堂亜希のアリバイ供述は二転三転している。彼女は明らかに何かを隠していた。不倫でもしていてその相手と共謀して狂言誘拐を仕組んだのではないかという筋読みが主流となった。しかし部下の東堂を思う葛城補佐は認めなかった。そのまま捜査はこう着し事件は風化していった」
と持論を展開。
樹生と亜希の仲は冷え切っていて、それを圭史と吉乃栄太郎(富澤たけしさん、サンドウィッチマン)も気付いていただろうとして、七彦は「もう認めましょうよ。心春さん誘拐事件の黒幕は東堂亜希!それを認められない東堂樹生がその後の連続誘拐を引き起こした!」と声を張り上げる。実咲の誘拐は「東堂と鳴沢温人の共犯でしょうね」として、
「2つの事件の真相に気付いた鳴沢温人は東堂と組んで阿久津から10億円せしめようとしたんだよ!ところが実咲さんが脱出しようとしてあのような予想外のアクシデントが起き計画は破綻した。これが今回の4つの連続誘拐の真相です」
と言い切り、樹生の調査会社、鳴沢家、ハルカナ本社を強制捜査すると宣言した。
タブレットめぐる攻防
裁判所から令状が出て、強制捜査が執行されることになると、七彦は各班に
「パソコン、タブレット、通信機器、通帳、帳簿、手帳、ノート、書類、ファイル、カメラ、アルバム、使えそうなものは根こそぎ集めてこい。徹底的にやれ!」
と指示した。
捜査の過程で、圭史が「実咲さんが所有していたパソコンとタブレットが部屋から見つかっていませんよね?」と切り出すと、栄太郎が「タブレット?」と反応する。
圭史は犯人がパソコンとタブレットを盗んだのではないかと訴えたが、七彦と対立し続けたことで捜査を外されてしまった。圭史は最後に、三輪碧(賀来賢人さん)の働きかけで勾留請求を却下された温人に、友果(大島美優さん)に心春と実咲の関係を探るよう頼む。
七彦は鷲尾千草(山田キヌヲさん)づてに、実咲の母・絵里(森脇英理子さん)から話を聞き出し、誘拐事件の前に実咲が友果にタブレットを貸していた事実にたどり着いた。
鳴沢家では、未知留(多部未華子さん)に樹生を名乗る機械音声の着信があり、タブレットについて「誰にも渡すな。もし誰か取りに来たらそいつが犯人だ」と指示する。
その時鳴沢家に巡査の梅木司(那須雄登さん、美 少年/ジャニーズJr.)が訪れ、タブレットを受け取りに来たとして「中を調べさせてください」と言う。未知留は時間稼ぎし、電話の「勝手口から逃げろ。警察も信用できない」との言葉通り家から歩いて逃げ出す。道中、未知留がタブレットの「心春ちゃん」という名前のフォルダを開いたところで、何者かに布で口をふさがれた―ところで9話は終わった。
今回一気に七彦の出番が増え、圭史と対立したまま捜査に突き進んでいたことなどから、ツイッターなどの考察では七彦が誘拐に絡んでいるとの疑いが急浮上。
七彦役の迫田さんが「真犯人フラグ」(日本テレビ系、21年10月~22年3月放送)で演じた日野渉が、多くの視聴者から最後まで疑われたものの、結局犯人ではなかったということも踏まえ、
「真犯人フラグに続き怪しさ全開にさせておいてほんとは違いますパターンなのか、今度こそ真犯人なのか、どっちなのかな迫田さん」
「管理官の日下部さん、今度こそ真犯人の座に収まって終わるはず!」
「今度こそ迫田さんに真犯人フラグ立てていい???(また冤罪だったらマジごめん)」
といった声が上がっている。
(TT)