「サッカーW杯出場を賭けて日本時間きょう6日(2022年6月)未明、欧州予選プレーオフ決勝でウクライナはウエールズに敗れました」と司会の羽鳥慎一が伝えた。試合が動いたのは前半33分、ウエールズがフリーキックを獲得すると、オウンゴールという意外な形で先制点を奪った。
「いま大変な時期にかかわらず、サッカーを見られることを感謝しています」と地元のウエールズのサポーター。「ウクライナの選手たちは強くて勇敢なのですぐに追いつくと思います」とウクライナからの避難民も応援していた。後半、ウクライナは猛攻撃でゴールに迫るが、結局0対1で敗れた。
羽鳥慎一「決勝に進んだのはすごいことですね」
ウクライナのペトラコフ監督はウエールズ戦を前に「ウクライナ代表のもとに戦争の最前戦にいる兵士から国旗が届いた。ロッカー室に飾って士気を高めた」といっていた。またウエールズサッカー協会のはからいでウクライナの難民に対し試合のチケット100枚を贈られたという。
ウクライナのサッカー界ではロシアによる侵攻によって2月以降、活動中断や軍に入隊する選手や指導者が相次ぎ、3月に行われる予定だったプレーオフも今月に延期していた。
羽鳥「非常に厳しい環境で臨んだ決勝でしたが、決勝に進んだのはすごいことですね」
石原良純(気象予報士、タレント)「ヨーロッパのサッカーはヒートアップして乱闘したりすることもありますが、今回はそれぞれの思いを秘めて、すごいいい試合でしたね」
山口真由(信州大学特任教授)「スポーツは間違いなく、人を動かす力があり、とても美しい形に表れたのが、このウクライナの士気を高めたというところだと思います」
玉川徹(テレビ朝日)「なんか複雑ですね。国と国との戦いといえば、国際試合でも国と国との戦争なんですが、まったく似て非なるものですね」
ウクライナは残念ながら敗れたが、ウエールズは64年ぶりに出場する。
(一ツ石)