新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして逮捕されたのは国税局の職員だった。「専門知識を悪用して確定申告書類を偽造していたということです」と、3日(2022年6月)の「モーニングショー」が伝えた。
「権力を持つ側の悪事はよりとんでもない話だ」
詐欺の疑いで警視庁に逮捕された東京国税局鶴見税務署事務官の塚本晃平容疑者(24)ら男女7人は、調べによると、おととし8月、当時17歳の少年を収入が減った事業主といつわり、給付金100万円を国からだまし取ったとされる。SNSで「書類はこちらが用意」「約2週間で着金」といった詐欺勧誘のメッセージを流していた。20代や30代の学生を中心に200人を誘いこんで、20万円を手数料とし、80万円は暗号資産に投資させていた。被害総額は2億円近いという。7人のほかに30代のリーダーがおり、ドバイに逃亡した。
塚本容疑者が住んでいたアパートの大家は「部屋はすごかったよ、パソコンが。公務員だから時間があって、ゲーマーかデイトレーダーか、そういうことでもしているのかと思った」と話した。
司会の羽鳥慎一「どんな立場の人間がやっても犯罪なんですけどね」
長嶋一茂(スポーツキャスター)「税金を預かる側の人間がやるとは、なんなんだろうなと思う。権力を持つ側の悪事はよりとんでもない話だ」
廣津留すみれ(バイオリニスト)「内情をよく知る人が得をするのはアンフェアだと思いました」
7人の中には「不正とは知らず、報酬は受けとっていない」と詐欺関与を否認している容疑者もいる。塚本容疑者は黙秘しているという。
(あっちゃん)