森圭介アナに「睡眠時間は何時間くらいですか?」と尋ねられた司会の加藤浩次は「5時間くらいかなぁ」と答えた。森アナに「短いですね」と指摘され、加藤は「眠いです。でも眠れないんだよね」と答えたところで、森アナが、昨2021年発表された睡眠時間の国際比較を紹介した。それによると、日本の平均睡眠時間は6.2時間で、米国(6.4時間)、韓国(6.7時間)、フランス(6.9時間)、中国(7.2時間)と短い。しかも日本は睡眠満足度が29%で、米国(40%)、韓国(41%)、フランス(35%)、中国(57%)と比べ低かった。
人気商品も
6月1日の「スッキリ」が紹介したこの調査結果に加藤はだみ声をさらに濁らせて「なんかヤダねぇ~」と言い、スタジオが笑う。森アナによると、だからこそ睡眠の質を高めたいと考える人が増えており、ある商品が爆売れ状態で、スーパーや自販機で売り切れ状態になっているという。
その商品が去年4月から全国発売となった乳酸飲料「Yakult1000」。SNSでも体験者が「流行りに乗って飲んでみたら眠れてスッキリ」「8時間眠れた。奇跡的」「飲んだ夫がよく眠れるというので私も飲んだ」などと投稿している。発売元のヤクルト本社によると、高菌数・高密度の「乳酸菌シロタ株」が「ストレスがかかっていても交感神経の高まりを抑制する」というバランスをうまくとってくれることで睡眠の質が向上するという。ヤクルト以外にも、チョコレートや飲料、マスクメロンなどで質の高い眠りが得られるとうたう商品が人気だという。食品以外にも、エッセンシャルオイルなどが品切れになっている。
さらに、企業が社員のために睡眠改善プログラムを導入する動きもある。東京・墨田区の「ニューロスペース」は企業向け睡眠改善サービスを手掛け、東京メトロや野村證券、日清食品、SOMPOひまわり生命など大手企業が同社のプログラムを採用しているという。
慶應義塾大学医学部特任教授でスリープクリニック調布院長の遠藤拓郎氏は「質の高い眠りとは、眠りの深さとノンレム睡眠」だという。そのためには「睡眠の1~2時間前に入浴すること」「平日と休日の睡眠時間のズレをなくす」ことが大切だという。
「休日の寝だめ」は...
「レム東京京橋」は『眠りをデザインする』というコンセプトで作られたホテル。で、快適な眠りを追及したオリジナルマットレスや選べる枕などにこだわっている。同ホテルで睡眠体験をした大竹真リポーターは、わずか10分でいびきをかき始めてしまった。
遠藤院長によると「質の高い睡眠のためにはストレスホルモンであるコルチゾールを分泌させないことが大切なので、ストレスをためないことが重要です」という。
加藤が「仕事の日と休みの日の睡眠時間を同じにすることが大切というけど、森くん、どう?」と聞くと、森は「普段の倍寝ちゃいます」と答えた。岩田アナは「私はできてます。ただ、普段から9時間寝てます」と告白した。経営コンサルタントの坂口孝則は「まったくできていないです」、フリーアナウンサーの高橋真麻も「社会人になって遅刻ができないという緊張でダメです」とコメント。加藤自身は「休日にがっちり寝る。2度寝、3度寝する」と話した。
遠藤院長は「休日に寝だめするという人がいるが、それは平日の寝不足を解消しているだけ。平日の借金を返している状態で、ダメです」と言う。
ここで坂口が「睡眠時間が少なくて不健康な日本人が一番長寿ですよね」と異論を差しはさむと、ジャーナリストのモーリー・ロバートソンも「日本人は頑張りすぎです。スッキリもスタッフの数減らして、秒に追われる番組じゃなく、楽しくすればいい」と言い出し、話は想定外の方向に。加藤は「睡眠の満足と長生き、どっちがいいの?」と困惑する。
遠藤院長は「睡眠は昼の生活の裏返し。睡眠の不満足は、昼の生活に満足していないから」と指摘。
加藤は「厳しいことを言いますね~」とリアクションしたうえで「満足できずに長生きするもの嫌だねぇ~」とコメントした。
(バルバス)