中国・上海市で行われていた新型コロナ対策の都市封鎖(ロックダウン)がきのう1日(2022年6月)、2カ月ぶりに解除され、市内に人々の姿が戻ってきた。2日の「めざまし8」が街の様子を伝えた。
1日午前0時から外出が可能になった上海市民たちは早速街に繰り出し、祝杯をあげていた。栗村文彦記者は「すごく密な状態です。あちこちで歓声が上がっています。道路でレスリングをしている人もいます」とリポート。
上海当局「そもそもロックダウンを発表したことはなく...」
上海在住7年目という日本人女性は取材に対し、「買える時に買っておかないと、という焦りで、3人家族なのにハンバーガーに入れるパテを24枚も買ってしまいました」と苦笑していた。
「しかし、ここにきて上海市は『そもそも都市封鎖を宣言したことはない』と発表しています。いったいどういうことなのでしょうか」と切り出したのは、MCの谷原章介だ。
上海市が市民に送った解除を知らせるメールには「上海は逐次集合住宅の出入りを回復、公共交通の運行や自動車通行も再開」と書かれており、「ロックダウン解除」という表現はない。
現地メディアによると、5月29日の記者会見でも、市は「そもそも上海はロックダウンを発表したことはなく、当然『封鎖解除』なんて存在しない」と説明し、国内の報道機関に対し、「封鎖解除」といった表現は避けるよう警告したという。
田中良幸キャスター「誰がどう見ても(ロックダウン)、という状況ではありますが、上海市としては『そんな発表していません』ということです」
立岩陽一郎(ジャーナリスト)「中国政府側としては、あまり無理なことをやったというイメージを出したくない。その根本にあるのはゼロコロナ政策ですが、今後もそれをやっていくのでしょうか」
古市憲寿(社会学者)は「上海の2カ月間のロックダウンは、自由を制約する危険な思想で、中国だからこそできたこと。日本でもコロナが始まったころにロックダウンに近いことを主張した人がたくさんいましたが、上海みたいなことをやるんですか、ということですよね」とコメントした後、「だから今、玉川徹さんなんてどう思ってるんですかね」と、徹底したコロナ対策を主張していたテレビ朝日「モーニングショー」の玉川徹氏の名前を突然挙げ、谷原を困らせていた。
(キャンディ)