「日本時間の今朝(2022年6月1日)、韓国の人気グループのBTSがアメリカのバイデン大統領と面会しました。海外のアーティストをホワイトハウスに招待して行われた異例の面会。語られたのは、アジア系住民への差別問題でした」と岩田絵里奈アナが切り出した。
面会テーマはアジアン・ヘイト問題。アメリカでは新型コロナウイルスの感染拡大に伴いアジア系住民を狙った差別や暴力行為などが相次いでおり、バイデン大統領はBTSとの面会を通してアジア系に対するヘイトクライムの抑止につなげたいと考えているそうだ。
加藤浩次「知識のないアメリカ人が...」
1日の「スッキリ」は、大統領執務室での面会に先立ってホワイトハウスで行われたBTSの会見を紹介した。
順番にマイクの前に立ち、短いスピーチを行ったメンバーたち。「最近のアジア系への憎悪犯罪の増加に打ちのめされています」(JIMINさん)、「すべての人に歴史があります。お互いを尊重し、1人ひとりが価値ある存在だと理解し合いましょう」(Vさん)などと、差別問題について語った。最後はリーダーのRMさんがバイデン大統領とホワイトハウスへの感謝の言葉を英語で述べて締めくくった。
司会の加藤浩次「知識のないアメリカ人が『(コロナは)アジア人が持ってきたんだ』と間違った解釈をしているところが大きな問題だと思うんですけれども」
宮崎哲弥(評論家)「私もそう思います。コロナで社会的なフラストレーションが溜まっていて、アジア人が標的になってしまった。BTSがアメリカにとってかなり馴染みのある存在でメッセージ性が高いということもあったでしょうし、中間選挙に向けて差別問題を政権が意識しているとアピールする狙いもあったでしょう」
松田丈志(競泳元日本代表)「率直に、同じアジア人として、あの場でああやってスピーチをしてくれたこと自体がすごいことだし、嬉しい。人種差別には根深くあって、僕も海外のチームでトレーニングする時に『アジア人が来たぞ』と見られることはあるし、車から罵声を浴びせられたこともあった。ただ、一方で、(アメリカには)良いものは良いと認める風潮もある。ヘイトを行っている人は一部だと思いますが、そういう人たちにこういうメッセージが届いていくといいなと思います」
加藤「脈々と続いている部分とコロナで広がっている部分と。理由は違えど根本は同じなんでしょうね」
(ピノコ)