5月としては季節外れの暑さとなった昨日30日(2022年5月)、都内では20人が熱中症で搬送される騒ぎとなった。暑さが本格化する中、学校生活はどうなるのか。31日の「THE TIME,」では、着用基準が見直しされた中での部活動の現場を取材した。
体育館に竹刀の音が鳴り響く青陵中学校・高等学校。26.3度と25度を超える中で剣道部が練習に励んでいるが、面の下からはマスク姿の生徒の顔が見える。生徒たちは休憩時間に手ぬぐいでしたたる汗をぬぐっている。政府は「屋内でも条件を満たせばマスク着用不要」の方針を打ち出しているが、なぜマスクを外せないのか。
学校現場の苦心
全日本剣道連盟のガイドラインでは、練習時にはマスクの着用と防具内マウスシールドの着用が決められているという。
「剣道って声を出す部活ですから、飛沫が飛ぶんじゃないかという懸念のもとで着けている。息苦しさもあるから本当は取って活動したい」(剣道部高校3年生)
剣道部では熱中症対策として大きな送風機を置き、猛暑日には休憩を2倍にして対応している。
コート上で距離を取ることが難しく、声を出すことが多いバレーボール部もマスク着用のまま練習を行っている。マスクを外すのは水を飲むときだけだ。
「ちょっと息苦しいです」(バレーボール部員)
政府がマスク不要としている屋外の部活動ではどうだろうか。
野球部の練習を見ると、こちらも全員マスクを着用。
「コロナにかかると試合に出られなくなるのでマスクを着けています」(野球部中学2年生)
集団感染で出場停止にならないよう、生徒が自主的にマスクを着用しているという。
青陵中学校・高等学校の青田泰明校長は「いかにマスクを適切に外してもらうか子どもたちに話しているところ。周りを思って外せない。そこをどうバランスを取って対応するか苦心している」と語る。
宇賀神メグ(TBSアナウンサー)「体育の授業でまだ外せないという学校もあるようですね」
司会の安住紳一郎「特に剣道部、マスクオンマスクになりますからね」
(みっちゃん)