心閉ざした「大姫(葵)」の「恨み」 源氏と北条家の行方を揺さぶる? 【鎌倉殿の13人】

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   NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」5月29日(2022年)放送回。源義経(菅田将暉)を失った奥州に攻め込み、藤原泰衡(山本浩司)を討ち取る源頼朝(大泉洋)。義時(小栗旬)や御家人たちは義経の死を憂う日々が続いた。そんな御家人たちの想いを他所に頼朝は毅然と上洛に向けて動き出す。(ネタバレあり)

  • NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
    NHKの「鎌倉殿の13人」番組サイトより
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時政とりくの子供の前で...

   一方、鎌倉では八重(新垣結衣)が、身内の子や孤児も含めて多くの子どもたちの世話で大忙し。それでも八重の明るい表情に、政子(小池栄子)も目を細める。

   そんななか、北条時政(坂東彌十郎)とりく(宮沢りえ)の息子が誕生したことを祝い、北条家に連なるメンバーが大集合。

   時政の前に周囲の目も気にせず登場した天真爛漫な女性が誰だかわからなかった。「誰?」とそのまま見入っていると「今日から葵になりました!」と。ああ!心を病んだ大姫(南沙良)だ。大姫の言動は「空気を読まない」「的外れ」をはるかに超える奇行。

   そして何やら呪文らしき言葉をつぶやきだし、北条家の視線が大姫に注がれている。大姫は義高の一件から心を閉ざして、辛い現実からの逃避行から戻ってきてないのだ。あれ以来、大人達を深く恨みながらも、義高を想い続けているに違いない。外野は無視するという固い意志が伝わる。ツイッター上では「葵ちゃん...じゃなくて大姫やっぱり闇が深いよな...」「奇行で嫁入りしないという決意」などの声も。この大姫の怨念は、増幅し続けて、何やら恐ろしい事態を巻き起こしそうである。

   可哀そうな大姫。確かに頼朝のせいだと思う。心を閉ざした大姫の恨みは根深くどこまでも源氏と北条家の行方を揺さぶるように思う。

(Y・U)

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