夏休みの海外旅行が高くなる――そんな緊急情報を、30日(2022年5月)の「めざまし8」が特集した。燃料が高騰するため航空運賃が値上げされるためだが、なお安くいく方法はないのか。
国際線の航空券にかかる「燃油サーチャージ」が6月1日以降、大幅に値上げされる。
「燃油サーチャージ」大幅値上げへ
日本航空の場合、片道一人分の航空券は、4~5月で日本~ハワイ間が1万2700円だったが、6~7月は2万3600円に跳ね上がる。北米・欧州までだと、2万200円が3万6800円に。ANAのハワイ便でも、1万2500円が2万3800円になる。
4人家族でハワイに行く場合の「燃油サーチャージ」(往復)は、5月までなら10万円だったのに6月から19万400円に倍増する。ただし、明日までに予約・発券すれば、価格を抑えられる。きのう夏休み用のベトナム行きの航空券を予約した夫婦は、「予約先の人に聞くと、一人1万円は違うと聞いた。往復で2万円、夫婦で4万円は安くなると」。海外を拠点に仕事をしている男性は、「年内に行く予定の航空券はすべて、7本分を買い占めた」。事業拡大のため、バリ島やメキシコなどに向かう7路線分の航空券を、今月7日にまとめて購入した。6月以降なら「もう10万円ずつ(余計に)かかっていたんじゃないか」。
コロナ禍の影響が少なくなって海外旅行への期待感が膨らんでいるが、旅行業者の調査では、「渡航解禁後に行きたい国・地域」としては、(1)ハワイ(2)台湾(3)タイ(4)イタリア(5)韓国(6)スペイン(7)米国、が上がっている。サーチャージの値上げは、ハワイが1万900円、台湾が4700円、タイが9800円などとなっている。
燃油サーチャージ高騰の原因は、ジェット燃料の価格が上がったためだが、とくにロシアのウクライナ侵攻(2月24日)後に顕著で、1バレル115ドルから175ドルまで上がった。しかし、今月に入ってから下がり始めている。ただ、燃料価格が燃油サーチャージに反映するのは2~3カ月後のため、8~9月の値下げは考えにくいというのが、旅行アナリストの見方だ。だから、この夏のお得な旅行の方法としては、「燃油サーチャージが料金に含まれるLCCを使って、ハワイや韓国やシンガポールなどに行く」。
MCの谷原章介は、「でも、夏休みの予定が立たないからねえ」「早くお知らせできず、申し訳ありません」。
(栄)