私はサスペンス映画を見たくなり、Netflixで「ドラゴン・タトゥーの女」を選びました。
2011年のハリウッド映画で、見逃していた作品でした。デビッド・フィンチャー監督作品で、主演はダニエル・クレイグとルーニー・マーラです。原作はベストセラーとなったスウェーデンの推理小説『ミレニアム』。スウェーデンで映画化され、私が見たのはハリウッドでリメイクされたものです。(ネタバレを含みます)
孤独な女を好演したルーニー・マーラ
主人公のミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)は、経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリストです。告発記事を書いたミカエルは、名誉棄損で訴えられ、賠償金の支払いを命じられています。
ミカエル(ダニエル・クレイグ)は、スウェーデンの資産家ヘンリック(クリストファー・プラマー)から40年前に起きた姪のハリエット失踪事件の真相追究を依頼され、周囲には評伝を頼まれたと装い、調査をします。その相棒となったのが、天才ハッカーで、ドラゴン(龍)の刺青をしたリスベット・サランデル(ルーニー・マーラ)です。二人は協力して、資産家一家の謎を解いていきます。
過酷な人生を歩んできたリスベット(ルーニー・マーラ)は、とても純情で、ミカエル(ダニエル・クレイグ)に惹かれていくのですが、ふられてしまう孤独な女を好演しています。
ミカエル(ダニエル・クレイグ)は、冷静に評伝の作業を進めて行くのですが、危険な目に遭ったところを、リスベット(ルーニー・マーラ)に救われ、彼女に好意を抱くように。しかし、最終的には別れという、大人の結末を迎えます。
緊迫感のあるサスペンス映画なのですが、育った環境も年齢も違う二人の出会いから別れを描いた人間ドラマの側面もあり、何とも言えない、哀愁を帯びた、優れた作品でした。