北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I」が沈没して乗客・乗員計26人が死亡・行方不明となっている事故で、船体がきょう27日(2022年5月)未明、作業船に引き揚げられた。「THE TIME,」がその様子を詳しく伝えた。
「KAZU I」は水深120メートルの海底で見つかり、いったんつり上げられたものの、移動中に海底に落下。今回、水深182メートルから再びつり上げられ26日夜、33日ぶりに海面上に姿を現した。
今朝の模様を生中継
作業は夜通し行われ、きょう午前1時40分には「写真を撮っているのでしょうか。フラッシュのようなものが見えます」と堀内大輝アナウンサー。作業船が「KAZU I」をつり上げたまま180度回ってしまうハプニングもあり、「船体がいま台座の上に置かれました」と堀内アナがリポートしたのは、午前2時40分だった。
番組では、きょう朝の様子を生中継。「ゆっくりと移動しているのは作業船です。作業船の甲板の上には、ビニールシートをかけられた『KAZU I』が乗っています。45キロ離れた網走港に向けて進んでいます」と江藤愛アナウンサーが映像を見ながら伝えた。
作業船はきょうにも網走港に到着する予定。乗客の家族らは「引き揚げられた船を見たい」と要望しているという。
江藤「唯一の手がかりですから、このあと数日かけて水抜きをして、陸揚げしたうえで事故原因の究明にあたっていくそうです」
MCの香川照之「まだ行方不明の方々のことを思うと、船を見て何かというわけではありませんが、前に進むための一端になればと思います」
(キャンディ)