安住紳一郎「代理人の腕がいいのかも」 税金滞納と金融庁への無届けを盾に差し押さえ

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   「連日、驚きの展開です」ときょう25日(2022年5月)の「THE TIME,」でMCの安住紳一郎が伝えたのは、山口県阿武町の誤送金問題で、約4300万円が返ってきたというニュースだ。この問題で逮捕された田口翔容疑者(24)は「ネットカジノですべて使った」と話していたのだが、決算代行業者が町に返金してきたのだという。

   きのう24日、阿武町の花田憲彦町長は「合計で4299万円3434円を法的に確保できました」と発表。一緒に記者会見した町の代理人である中山修身弁護士によると、田口容疑者と決済代行業者が公序良俗に違反する取引を行っているとして、差し押さえ・取り立てを要求したところ、決済代行会社3社から、今月20日までに入金があったという。中山弁護士は「彼ら(決済代行業者)に取り立て命令を出したら、なぜか満額払ってきた」と話していた。

  • 阿武町の誤送金問題はまだまだ不明な点が…(写真はイメージ)
    阿武町の誤送金問題はまだまだ不明な点が…(写真はイメージ)
  • 阿武町の誤送金問題はまだまだ不明な点が…(写真はイメージ)

カギは「国税徴収法・地方税法」と「犯罪収益移転防止法」

   「(誤送金分の)回収は困難だという解説があったなかで、驚きのニュースです。代理人の中山先生の腕がいいということなのかもしれません」と安住が、4300万円返金の経緯を説明した。

   鍵となっているのが、税金を延滞している人の口座を差し押さえることのできる「国税徴収法・地方税法」と、「犯罪収益移転防止法」いう2つの法律だ。

「田口容疑者が税金を滞納していたことが皮肉にも幸いし、容疑者と決済代行という関係にある業者の口座を容疑者の口座とみなして差し押さえができたそうです。さらに、突然大金などの送金があったのに金融庁に届け出をしていませんよね、と詰め寄り、この2つの法律を盾に手続きを進めていました。中山先生も『なぜか満額を払ってきた』と皮肉めいた言い方をしていました」

   ITジャーナリストの三上洋氏は「カジノ決済代行業者が、警察の捜査対象になることを恐れて"補填"という形で返還したのでは」との見方を示している。

   安住「業者が自主的に町にお金を戻してきたということですが、法的には、田口容疑者がお金を戻したということになるそうです。なかなか受け手の私たちも感情の整理がつきませんが、連日予想外のことが新しくわかっていますので、また明日は違う内容のニュースをお伝えしているかもしれません」

(キャンディ)

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