「攻めてる」と話題沸騰 フジ「限定」深夜番組の「発想」

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   「斬新だ」「攻めてる」と話題沸騰なのがフジテレビの深夜番組「ここにタイトルを入力」。手掛けたのは入社3年目の若手ディレクター原田和実。若い才能に飢えていたテレビ界はこぞって原田を持ち上げ、その名は瞬く間に業界内に広まった。ポスト藤井健太郎(TBS「水曜日のダウンタウン」)の呼び声も......。

   もともとは昨(2021)年11月、12月の2回にフジテレビの深夜の実験枠「水曜NEXT!」で放送し、好評だったということで、この4月から「月曜PLUS!」枠で6回限定放送。この日(5月17日未明)はその最終回だった。

  • 6回の限定放送だった(写真はイメージ)
    6回の限定放送だった(写真はイメージ)
  • 6回の限定放送だった(写真はイメージ)

フワちゃんの映像をつなげて...

   6回の中で、面白かったのは、「フワちゃんの浅草のんびりツアー」。撮影データを無くしてしまったけど、なんとかするとスタッフ。どんなふうになんとかするのか、と思ったら、街角のカメラや通行人のスマホ、リモート会議画面のすみっこなどなど、いろんなところに映り込んでいたフワちゃんの映像をつなげて、浅草ロケの様子を再現してみせたのだった。たしかにこの発想は凄い。

   で、この日はといえば、「おしゃべり倶楽部」というタイトルで、収録終わり、フットボールアワー後藤に「裏かぶりが心配だけどなんとかしますから」とスタッフ。そして、後藤がMCをつとめる架空の番組「おしゃべり倶楽部」が始まるのだが......。

   画面にはひな壇のセットが映るのみ。後藤の姿も声も、ゲストのIKKOの姿も声も映らず、登場の時の効果音や、喋りのテロップだけで進行していくというもの。「どんだけ~」というテロップが出れば、視聴者にはIKKOが喋ったなあとわかるという仕組み。ぺこぱの遊園地ロケもあったが、それもテロップのみ。

   結局、最後までこの調子。これで本当に裏かぶりしているのなら凄いが、新聞のテレビ欄を確認したところ、後藤もIKKOもぺこぱも裏かぶりしておらず、ただの悪ふざけにしかみえない。が、これも「斬新だ」とか「攻めてる」とかってなるのかと思うと憂鬱だ。鬼才? 凡人? 原田和実は低迷するフジを救う逸材なのか? 要注目!

(大熊猫)

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