今日17日(2022年5月)の「めざまし8」は、昨日に続き山口県阿武町の誤送金問題を大きく取り上げた。
4月8日、誤って町内の24歳男性に臨時特別給付金4630万円を振り込んでしまった問題では、返金を求める町に対し男性は「お金はすでに動かした。弁護士に相談する」と、いまだ返金がされない状況が続いている。4月21日以降、阿武町は男性と連絡が取れておらず、町側は民事訴訟に踏み切っていた。
昨日午後5時、この件について男性側の弁護士が会見を開いたが、弁護士によると本人は現在お金を所持しておらず、現状では返せない状況にあるという。財産的価値のあるものは手元にはなく、お金は使い切ってしまったという理解で間違いないという。
「民事で回収は難しいと思うが...」
弁護士によると、男性は山口県内の警察署に任意出頭、4月、5月に事情聴取を受けて経緯を説明しているという。この時男性はスマートフォンの任意提出を求められたためスマホを提出。連絡がとれなかったのはこれが理由で、所在不明というのは正確な情報ではないと事情を説明した。送金にはスマホを利用し、第三者の関与はみられないという。
この会見を受け、番組では阿武町の中野貴夫副町長に独自取材を行った。中野副町長は「代理の弁護士を通じてこれから連絡ができるというのは大きな一歩。(男性が)お元気だということで私個人はひとまず安心。警察のほうは警察で捜査されているので私たちは民事。全国から相当数のお叱りのお電話をいただいている。回収等に全力を尽くしていきたい」と応えた。弁護士の説明に対しては「納得しているわけではない。これからも粘り強く解明、回収を行っていく」としている。
永島優美アナウンサー「短期間でどう使うんだろう」
若狭勝弁護士「どこかに隠す、誰かに預けている可能性もある。全く弁償しない場合、実刑で3年前後の可能性があるが、隠しておいて刑務所から出てきた時に使えるようにする」
武井壮(タレント)「使ってない可能性も感じる。普通の人はモラルがあるが、暴力をふるう人と同じで処罰されることを気にしないという考え方の人もいる」
三浦瑠麗(国際政治学者)「使うのはギャンブルくらいしか無理。民事は逃げ続けた場合10年で時効になる。逃げきれちゃうんじゃないか」
男性はスマートフォンを警察に提出しているというが、捜査の見込みはどうか。
若狭弁護士「スマートフォンは証拠の宝の山みたいなもので、中を見ることでお金の流れがわかる。メールや電話のやりとりも分析。銀行に対して資金移動照会は終えていると思う。民事で回収は難しいと思うが、警察はなにがなんでも犯罪として立件する意気込みでやっていると思う」
(みっちゃん)