二宮和也×多部未華子のリアリティーのある葛藤に揺さぶられる、連ドラ「マイファミリー」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   TBS「日曜劇場」枠で、4月10日、午後9時から1時間枠で放送されている連続ドラマ「マイファミリー」を見ました。

   脚本は黒岩勉のオリジナルで、前代未聞の誘拐事件をベースにしたファミリーエンターテインメント作品。誘拐事件に巻き込まれることで、浮き彫りになるさまざまな感情や人間模様を描いていきます。

   子どもが誘拐されたのは鳴沢家。その両親が鳴沢温人(二宮和也)と、鳴沢未知留(多部未華子)です。一人娘の鳴沢友果(大島美優)は小学6年生で、友果が誘拐されるところからドラマが始まります。(この原稿はネタバレを含みます)

   鳴沢温人(二宮)は、ゲーム会社の経営者で「時代の寵児」とされています。美知留(多部)は専業主婦で、温人(二宮)とはほぼ家庭内別居状態で、夫婦関係も冷え切っています。

  • TBSの「マイファミリー」番組サイトより
    TBSの「マイファミリー」番組サイトより
  • TBSの「マイファミリー」番組サイトより

どんなファミリーエンタメを見せてくれるのか期待大

   誘拐事件が発生したとき、温人(二宮)は真っ先に警察に協力を依頼しましたが、途中で誘拐犯に警察の存在を気づかれて交渉失敗となったため、娘の命を最優先に考えて警察を排除する動きに転じます。そして、とうとう娘の救出に成功します。しかし、まだまだドラマは続いていきます。

   この作品は、「誘拐された子どもをどう取り返すのか」をめぐる温人(二宮)の葛藤と、未知留(多部)の葛藤が、上手く描かれています。

   温人(二宮)には冷静ながら警察を頼っていいのか突き放すべきかという葛藤があり、美知留(多部)には、ヒステリックになってしまう状況と冷静になる状況の中で心が揺れ続けます。

   夫婦関係も冷え切った二人の中で、どのような関係の変化が見られるか、注目すべき好作品だと思います。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
姉妹サイト