発売以来70年近くにわたって愛されている崎陽軒の「シウマイ弁当」。俵型のご飯8つにシウマイ5個、から揚げやマグロの漬け焼など9種の総菜が詰まっている。これらをどの順番で食べるのが一番おいしいのかをAI(人工知能)ではじき出し、紹介する本「食べ方図説・崎陽軒シウマイ弁当編4」(「食べ方学会」著)が話題になっている。
開発した慶応義塾大学大学院特任講師の鈴木隆一氏は、味覚センサー「レオ」に日本人の味覚を学習させ、おいしさを数値で表すことに成功した。シウマイ弁当の食べ方では、俵型ご飯とシウマイの食べ合わせは99.2点と高評価。しかし、それを上回ったのが俵型ご飯とマグロの漬け焼で99.5点。鈴木氏は「たとえば、甘じょっぱいとか2~3つの味覚が強いと美味しく感じられるとわかっている」と言う。
「まず...」
人間では考えつかない組み合わせも偏見のないAIなら導き出せるため、AIが考えるおいしい組み合わせは、意外なものも。たとえばインスタントラーメンとプリン。ラーメンの塩味、旨味にプリンの甘味が加わるからだという。
シウマイ弁当の「食べ方図説」によると、一番最初に箸をつけるべきはシウマイだ。
これにスポーツキャスターの長嶋一茂が納得すると、テレビ朝日の玉川徹が「そんなことはない。シウマイ弁当はタケノコだよ。シウマイがなくてもいい」と異論をぶち込む。
司会の羽鳥慎一が「それなら玉川さんはタケノコ弁当があれば買いますか?」とツッコミを入れると、玉川は「買います。シウマイは別に買えばいい」と主張して譲らない。
リポートする野上慎平アナが割り込み、AIが導いたシウマイ弁当を一番おいしく食べる順番を伝える。それによると「まず、シウマイからタケノコ、俵型ご飯、シウマイ、ご飯、マグロ漬け焼の順番で、最後がアンズです」。
玉川は「最後はアンズだね」、長嶋も「最後はアンズ。共有できるね」と納得。
AIが考えた、おいしい食べ合わせを2種類、森山みなみアナは実食したという。1つは「ベーコン+チョコレート」。森山アナは「一番おいしかった。チョコが付いたポテチと同じ感じでおいしい」とコメント。もう1つが「明太子+リンゴ」で、森山アナは「味は明太子が強いがリンゴのシャキシャキが、お酒に合いそうだった」と言う。
バイオリニストの廣津留すみれは「アメリカにはベーコン+メープルシロップがある。試してみたくなる」とコメント。
玉川が「チーズのピザにはちみつという取り合わせもおいしい」とコメントすると、長嶋が「ピザ屋さんはハチミツの量をもっと増やしてほしい。あれ、少ないよね」と主張。
進行役の野上アナは「全然違う話になってしまいました」と言ってコーナーを終わらせた。
(バルバス)