ありそうで存在しない記事、ウソのニュースを18年間も発信してきたウェブサイト「虚構新聞」。「その虚構新聞の運営者が今年の4月、大学の客員教授に就任しました。これはホントです」と森圭介アナが10日(2022年5月)の「スッキリ」で取り上げた。
虚構新聞は2004年から1000本以上の記事を出している。なぜ、ウソばかり書いてきたのか、森アナが運営者本人のUKさんに聞いた。
「情報デザイン領域にとって、一つのすごく面白いユニークなロールモデル」
UKさんはお面をして顔は見せずに話すのがスタイル。滋賀県在住で本業は「教育関係」で、記事は趣味。すべて1人で書いている。どんなニュースなのか。例えば、「スマホ時代反映 縦長映画館オープン 横浜」[便器に金網 ワイヤレスイヤホン落下防止で]「バウムクーヘンの天日干しが最盛期 長野」、「『ヤッホー』今年は返事なし やまびこ自粛、感染リスクで」といった調子だ。
UKさんによると、「みんなが持っているモヤっとした気持ちを、どうしたら笑える方向に変えていけるのか」と考えているという。最初の3~4割は本当のこと、残りの6割は唐無稽というのがコツのようだ。
そのUKさんを客員教授として迎えたのは大津市の成安造形大学。大学の狙いについて学校側は「いまはデマとか、フェイクニュースとか社会問題になっている中で虚構のニュースを発信しながら、それでも炎上することなく、笑い、気づきを生み出して活動されている虚構新聞自体が様々なメディアを使った表現・可能性を探求する情報デザイン領域にとって、一つのすごく面白いユニークなロールモデル」と語る。
UKさんは学生に対して「自分の楽しいことが仕事につながればいいなと思っています」
森「趣味だからこそ、出来たのでしょうね」
ヒロミ(タレント)「漫才のネタというか、お笑いのネタ作りと同じパターンですね」
司会の加藤浩次「こういう虚構新聞を笑って読める時間がある人生を送りたいね」
(一ツ石)