伊勢湾「震源」で「東海揺れず、首都圏揺れた」のナゼ(THE TIME,)

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   10連休の影響でじわり再拡大の兆候を見せている新型コロナウイルス感染症について、その後遺症に男女差があることがわかった。10日(2022年5月)の「ニュース関心度ランキング」第1位だったが、その原因と見られる「T細胞」のナゾに、「THE TIME,」が迫った。

   東京都が9日発表したコロナ感染者は3011人と、前週の同じ曜日より608人増え、3日連続で前週の同曜日を上回った。全国的にも、長野県を除く46都道府県で、再び感染は増加に転じている。

  • 連休明けの「異変」とは(写真はイメージ)
    連休明けの「異変」とは(写真はイメージ)
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コロナ後遺症に男女差

   京都大の上野英樹教授は、「(後遺症は)男女で違いがあるということです」。なぜか? 同教授は、新型コロナウイルスに反応する「T細胞」に注目する。

   T細胞は、ウイルスに感染した細胞を攻撃する、免疫の暴走をおさえる、などの役割がある。女性の場合は、このT細胞の反応が強く出るため、動悸や息切れなどの後遺症が出やすく、男性の場合はT細胞の反応が弱いため、倦怠感や集中力の低下などの後遺症が出る場合が多い。さらに、男性の方が、症状の回復が遅い傾向がある。

   上野教授は、「対処する方法が違ってくると思うので、男女で後遺症の治療が違ってくる可能性がある」。

   GW明けは、コロナ患者の増加とは別に、朝の通勤電車で「急病人」が相次いだ。SNSでは「急病人で電車が遅れた」との嘆きが続出した。

   JR山手線の高田馬場駅では、急病人の対応で約10分の遅れ。常磐線でも、急病人のため遅れが出た。久々の出勤で、体調を崩した人が多かったようだ。

   一方で、昨日夕方の5時33分ごろには、東京、千葉、埼玉など首都圏周辺や東北にかけて、震度1から2の地震があった。驚いたのは、「震源」の場所。遠く離れた「伊勢湾」で、深さもなんと約340キロだった。東海地方では揺れが観測されず、揺れたのが首都圏から北関東のほか、福島、宮城県でも震度1が観測された。

   東京大の笠原順三・名誉教授は、「こういうのを『異常な震域』と呼んでいるんですね」。震源が深く、太平洋プレートなどを伝わって、地上の離れた場所で揺れが発生するのだ。昨日の地震規模は、マグニチュード5.1だったが、「例えば、M8くらいになれば、異常震域のあたりは大きく揺れるので、離れた地震でも震度6とか7になる可能性もある」。

(栄)

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