知床観光船事故と「過去の事故」との関係 山口真由が指摘した「国交省が解き明かすべき」点

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   「知床沖で起きた観光船の沈没事故で、きのう8日(2022年5月)、無人潜水機が撮影した観光船『KAZUⅠ』の画像が公開されました」と板倉朋希アナが切り出した。9日の「モーニングショー」は鮮明に映し出された船体の画像を紹介。そして「運航会社の安全基準に新たに疑われる違反の可能性が浮上している」と伝えた。

  • 「KAZU I」 運行会社・知床遊覧船のウェブサイトより
    「KAZU I」 運行会社・知床遊覧船のウェブサイトより
  • 「KAZU I」 運行会社・知床遊覧船のウェブサイトより

「過去に例のない処分」検討も「やってる感」

   森山みなみアナは8日の産経新聞の記事を紹介。

「『運航会社 許可取り消しへ 知床事故 違反常態化 厳格処分』とあります。国土交通省は運航会社『知床遊覧船』に対し、最も厳格で過去に例のない事業許可取り消しも視野に処分を検討していることが、国交省関係者への取材で分かりました。桂田(精一)社長は自らを運行管理者に選任する際、国交省に『3年以上の実務経験がある』と届け出ていたことや、船舶免許は持っていなかったことも判明したということです」

海上運送法施行規則によると、運航管理者の要件には「船長として3年以上または甲板員として5年以上の経験があること」、「運航管理の3年以上の実務経験があること」などが定められているということだ。

   板倉アナ「最も重く、過去に例のない処分が検討されているということですが...」

   山口真由(信州大学特任教授)「これは国交省の『やっている感』だと思います。事業許可を取り消そうとしまいと、この会社はもうほとんど利用客がいないので、事実上撤退するはずです。それよりも国交省が解き明かすべきは、過去に複数回の事故を起こしているのに、なぜ行政処分しなかったのか。だからそれが公開されず、何も知らない利用客が乗り込んだ。国交省は説明責任を負うのではないかと思います」

   板倉アナ「国交省としても何かしらもっとできたのではないかというところがやっぱり出てきますよね」

(ピノコ)

姉妹サイト