京都市内の電柱や街灯に「生きてます」と書かれた謎のメッセージが波紋を呼んでいる。誰がいったい何のために書いたのか。今日9日(2022年5月)の「めざまし8」では現地を取材し、専門家とともにメッセージの謎に迫った。
「最近『生きてます』ってメッセージがありまして」と語るのは、堀川商店街協同組合の乾理事長。指差す先には「生きてます2021.04.15」の文字が。「ただのいたずら書きなのか、なんらかのメッセージなのかわからない。SOSの可能性もあるため下手に消すわけにいかないので置いている」(乾理事長)。街頭インタビューでは「不気味は不気味です」「ちょっとなんか気持ち悪い」「事件とか起きなかったらいい」と不安の声が聞こえてくる。
永島優美アナ「マネしないようお願いします」
こうしたメッセージは全部でいくつあるのか。取材班はまず道路標識の支柱に書かれたメッセージを発見。そこから20メートル進んだ街灯の支柱にもメッセージが。近くの信号制御装置の箱にも書かれている。路地に入ってもエアコン室外機、タバコの自動販売機、排水パイプなどいたるところに書かれていて、総数は全部で43カ所。メッセージには日付も入っているが、最も古いものは2021年3月18日、一番新しいものは2022年4月13日だった。
これらのメッセージは誰が何のために書いたのか。取材に同行した筆跡鑑定士の若槻龍児氏は「『ま』や『す』の縦画が上に突き出ていないなどの特徴を見ると、同一人物の可能性がある。一方、『生』の字の書き方をみると、複数の人物が書いている可能性もある」と語る。
元刑事の吉川祐二さんは「世の中を騒がせようという愉快犯」「未解決事件に対して警察を動かそうというメッセージ」「失踪した人から助けを求めるメッセージ」の3つの可能性を指摘する。
犯罪心理学に詳しい新潟青陵大学大学院の碓井真史教授は「書く場所やスペースから、内向的な感じがする。『生きてます』というのは、とても控えめなメッセージかなと思う。もしかしたら誰かが見てくれる、わかってくれるかもしれないという、そんな期待をもった行為と思う」と語る。
MCの谷原章介「心ちゃん、誰が何のためにやったと思います?」
矢沢心(タレント)「自分の存在意義を証明するために書いたのかな。コロナ禍で精神的に追い詰められたりとか。でもなんにせよ公共のものに書いてはいけない。黒いペンと白いペンを使い分けていることから、困っているという感じではないのかなと思います。防犯カメラはないんですかね」
谷原章介「切実なメッセージとも受け取れますよね」 永島優美アナウンサー「くれぐれもこういった行為はマネしないようお願いします」
(みっちゃん)