「問題発覚後初めての会見です」と阿部祐二リポーターが取り上げたのは、熊本県の私立秀岳館高校のサッカー部暴行事件だ。学校がきのう5日(2022年5月)、記者会見を開き「38件の暴力行為があり、うち25件が職員から生徒への暴行で、24件は特定の男性コーチによる」として謝罪したのだが、監督の段原一詞氏が4月25日に「スッキリ」に生出演して述べた内容とだいぶ食い違っていた。「スッキリ」司会の加藤浩次は「監督はウソを何個もついた。話にならない」と、6日の放送で怒りをぶちまけた。
加藤浩次「結果としてではなく、ウソをつきに来たんだよ」
発端は4月20日、男性コーチが男子部員に暴行する模様を撮影した映像がSNSに投稿されたこと(コーチは暴行容疑で書類送検)。2日後に部員11人が謝罪する動画がサッカー部の公式SNSにアップされた。
段原監督は「スッキリ」生出演の中で、謝罪動画のことは「後から聞いた。知らなかった」と語ったが、きのうの学校会見で監督がマスクを外して顔も出せと細かい指示までしていたことがわかった。「生徒を守りたい」とも語っていたが、生徒を加害者とよんでいたことも発覚した。「あれはウソだったのか」との質問に、段原監督は「結果としてそうだった」と答えた。学校は警察の調べと刑事処分の結果を踏まえて、監督の処分を検討するという。
加藤「結果としてではなく、ウソをつきに来たんだよ。僕はここでウソをつくなと放送中に何回も言った。その時点で教育者としてダメですよ。僕も視聴者に謝罪しなければならない」
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「(先月の放送に監督が)出てきて謝罪した時には勇気があるなと思った。見抜けなかったことは一つの問題だ。反省の一つだ」
「スッキリ」から段原監督に連絡しようとしているが、つながらないそうだ。「1回生出演しているのだから、常識として対応していただきたい」と阿部リポーターも注文をつけた。
(あっちゃん)