長嶋一茂「恫喝まがいの卑劣な火消し」 秀岳館サッカー部「謝罪動画」に監督関与

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   司会の羽鳥慎一が番組冒頭で取り上げたニュースは、熊本県のサッカー名門校・秀岳館高校で起きたコーチによる暴行事件で高校側が新たに記者会見したニュース。6日(2022年5月)、羽鳥は「昨日の会見で、部員たちが撮影して投稿した謝罪動画は監督の指導を受けて取られていたことがわかりました」と紹介した。

   秀岳館高校サッカー部で起きたこの事件が明らかになったのは、4月20日にコーチが3年生部員に殴る蹴るの暴行を加えた動画が投稿され拡散したことから。コーチは書類送検されたが、この2日後、暴行を受けた部員を含む11人がサッカー部の公式SNSに謝罪の動画を投稿していた。部員たちは動画で「学校から帰り、寮の鍵がなかなか開かず感情的になり、コーチを馬鹿にするような発言をしたのが今回の原因です」と謝罪したうえで、動画を拡散させたことについて「正直ここまで大きなことになるとは思っていませんでした。たくさんの人たちに迷惑を掛けてしまい申し訳ありませんでした」と顔と名前を出して謝罪している。

  • サッカー名門校が揺れている(写真はイメージ)
    サッカー名門校が揺れている(写真はイメージ)
  • サッカー名門校が揺れている(写真はイメージ)

羽鳥慎一「なかなか理解しづらい釈明だと思います」

   サッカー部監督の段原一詞監督は当初、謝罪動画については「投稿後に事実を把握した」と発言していたが、実は監督自身が立ち会い、撮影の指示もしていた。会見で同校教頭は「撮影に関しては監督のほうから『こういうポイントで撮りなさい』『悪いことをしているんじゃないから、マスクも外して名前も言ったほうがいい』と指示を出したと」説明した。段原監督は「生徒との話し合いの中でそうなった」と言い、部員の気持ちを尊重したと主張しているが、動画撮影の前に撮られた監督の音声も流出している。そこには「加害者はお前たちだ。完全な被害者はたぶん俺だけ。俺が訴えたらどうする。謝って済むような問題じゃない」という趣旨の発言が残されていた。監督はこの音声について「脅したり脅迫したりしているつもりはない」と説明している。

   同校では全校生徒を対象にしたアンケートを実施し、サッカー部で暴力行為が38件発生し、そのうち職員から生徒への暴行は25件あったことも発覚している。これについても段原監督は「把握していない」と話している。

   羽鳥は「なかなか理解しづらい釈明だと思います」とコメント。

   スポーツキャスターの長嶋一茂は「暴行は常習的だったということですね。僕は現場を見ていないので暴行の理由はわからないが、基本的に暴力はダメ。監督の対応も。恫喝まがいの卑劣な火消しです。教育者がこんなことをするのは生徒も親御さんもかわいそうだなと思います」と言う。

   バイオリニストの廣津留すみれは「SNSの件については、すべての決断が間違った方向の決断になっている。先生は生徒を導く存在であるのに、ウソをつかせて謝罪動画を取らせたのだとすると、ロールモデルを示さなきゃならない先生として本当にあり得ない行為」と指摘。

   テレビ朝日の玉川徹は「何段階にもわたってダメですね。これは体罰ですらなく、怒りの発散を生徒に対してしてるだけの暴力です。もちろん指導ではない。教育の世界ではなおさらやってはいけないこと。今回の指示についても自己保身なんですよ。多段階にわたってだめですね」

   羽鳥は「監督、コーチの処分について、学校側は刑事処分の結果を踏まえて検討したいということです」と補足した。

(バルバス)

姉妹サイト