ゴールデンウィークの後半戦が始まった3日(2022年5月)の「モーニングショー」は、高速道路の渋滞情報や観光地の様子を映像と共に伝えた。
東京大学先端科学技術研究センター教授で、渋滞学が専門の西成活裕氏は3年ぶりの登場。司会の羽鳥慎一は「コロナぶりです。ついに西成さんをお招きできるような環境になりつつあるということです」と歓迎した。
羽鳥は、この日の渋滞予測をパネルで伝えた。「きょう、各地で下りが渋滞のピークと言われております。東北自動車道では羽生PA付近で40キロ、関越自動車道は高坂SA付近で30キロ。中央自動車道では相模湖IC付近で40キロとの予測だったのですが、事故の影響もあり44キロの渋滞になっています(午前8時5分時点)。そして東名高速道路では、大和トンネル付近は25キロの渋滞予測だったのですが、伊勢原JCT付近で41キロの渋滞になっています(同)」。
オペラ好きの西成教授、助手席の人が寝ていたら『誰も寝てはならぬ』を歌う?
弁護士の菊間千乃は、「ここまで込んでいると、例えば中央道じゃなくて甲州街道使った方が早く行けるのでは?」と質問。すると西成教授は「だいたい失敗するんですよ。下に降りると」と即答。玉川徹(テレビ朝日)も「絶対失敗だと思う。なんだかんだ言って、高速の方が早いんですよね」とコメントした。
西成教授「(高速に)乗っているほうが倍くらい早いですね」
羽鳥「永遠の課題ですね。上か下かっていう。やっぱり上ですか?」
西成教授「高速道路の渋滞では、だいたい時速20キロで進むが、下道の渋滞は10キロくらいになっちゃうので。抜け道を知っているなら違いますが」
西成教授は、渋滞にはまってしまった時のイライラ解消法と注意点も紹介。「渋滞のイライラ解消に音楽は最適だが、注意も必要。アップテンポの曲などは心拍数が上がり、逆効果になる可能性もある」と言う。
イギリスの研究では、「大音量で音楽を聴くと、ドライバーの反応が最大20%遅くなる」「ワーグナーの『ワルキューレの騎行』などは、音数の多さなどで心拍数と血圧が上昇する」などという結果も出ているそうだ。
西成教授のオススメは、オペラを聴く、そして歌うこと。「僕は車の中で思いっきり歌いますよ。全身の運動なので、体の渋滞がなくなる感じでスッキリしますね」。
玉川「やっぱり、助手席で誰かが寝ていると『誰も寝てはならぬ』を歌う?」
西成教授「その通りです。定番ですね(笑)」
(ピノコ)