「このグラフをご覧ください」とけさ3日(2022年5月)の「スッキリ」で森圭介アナが示したのは、国民生活センターに寄せられた「年代別 SNSに関する相談件数」。中でも注目されるのが50歳以上の世代だ。2010年度は145件だったのが、19年度では4745件と30倍に急増している。
「10代、20代と若い世代ほどネットを正しく理解し、適切に判断・運用できるネットリテラシーが高くて、自分の親、祖父母のSNSの使い方に対して心配しているという声が多くありました」(森アナ)
親のSNS写真「家を空けているのがバレちゃう」と不安
街で聞くと、「自分の母親は実家の猫をSNSにあげているんですけど、住んでるところの景色とかギリギリのところが出ているので、変な人に狙われたら危ないと思ってしまう」(21歳会社員)、「祖母がよく散歩の道とか、家の周りの写真をあげるので、特定されるかなと不安になります」(孫23歳)、「旅行先で、今どこにいるとか、自撮りしているけど、家を空けているのがバレちゃうのでやめた方がいいと思います」(17歳高校生)といった声が出ている。
なぜ、親世代のSNSトラブルが増えているのか。
ネットリテラシーに詳しい国際大学GLOCOMの小木曽健・客員研究員は「大人になってから、ネットを触ったという世代は40代後半とか、それくらいの方々。子どもはネットの中で失敗したら、ちゃんと指摘される経験があるが、大人はいつまでたっても誰も怒ってくれない。この違いが大きい」と指摘する。
司会の加藤浩次「番組でも若者のネットリテラシーについて取り上げてきたが、今度は親の世代。ちゃんと理解しなきゃいけないけれど、わからないとか、自分の欲求に負けてしまうというか、あんまり世代関係はないのではと思うけど」
秋元里奈(オンライン直売所「食べチョク」代表)「結構、個人差が大きいかなと思いますね」
ネットリテラシーについて、ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「1つは出典元も確認すること、ちょっと1回、冷静になること」
(一ツ石)