ドラマ「今夜はコの字で」(テレビ東京系)。コの字型のカウンターがある店を「コの字酒場」といい、ほかの酒場では味わえない独特な雰囲気があるそうだ。「座れば左右前斜め、人の顔が並ぶ。今宵も一緒に乾杯しませんか?」というナレーションで始まるのだが、この声に聞き覚えが......。「ウルルン滞在記」のナレーションをつとめていた懐かしの下條アトム。おだやかな癒しボイスも健在だった。
飲まずにはいられないと...
ドラマはというと、広告代理店につとめる主人公の吉岡としのり(浅香航大)が、大学時代の憧れの先輩でフードコーディネーターの田中恵子(中村ゆり)にコの字酒場の魅力を教えられ、次第にハマっていくもの。
言ってみれば、「孤独のグルメ」の居酒屋版。訪れる店はすべて実在しているので、いずれコロナが収束した暁には、行ってみたいなと、店の情報とオススメメニューをメモしながら見ている。
吉岡くんと恵子先輩の仲も気になるところだが、こちらは一方的な吉岡の片想いで、思いを伝えられない吉岡くんがせつない。
さらに、吉岡の会社の後輩・山田がとんでもない男で、急ぎの仕事も私用があるからと帰り、面倒な仕事は極力避けて、先輩に?みに誘われても断るなかなかのモンスターぶり。そのたびに、しりぬぐいをさせられ、ストレスは溜まる一方、飲まずにはいられないと「コの字酒場」に逃げ込む吉岡。わかるよ~と。テレビを見ながら共感MAX。
「コの字は酒と肴だけじゃない、何かを学べる場所でしょ」という恵子先輩。
すでにBSテレ東で放送していたものだが、この4月(2022年)から地上波でも火曜深夜枠で放送。実際のところ、常連さんで占める「コの字酒場」ほど入りづらいものはないが、いつか吉岡のように冒険できれば、もっと人生が楽しめるかも!?
(大熊猫)