今週(2022年4月25日~)のワイドショーは、知床半島の観光船が23日に消息を絶った事故の詳報が続きました。子どもを含む乗客・乗員26人が知床の海にのまれ、なお消息不明の方たちがいて、捜索が続いています。死亡が確認された方もいます。
ようやく記者会見
(J-CAST)テレビウォッチ・ワイドショー通信簿の「『船上プロポーズ』男性の父が語った 『彼女の親御さん』と泣きながら話した内容」(26日、TBS系「THE TIME,」)は、乗っていた22歳の息子さんは交際中の女性に船上でプロポーズする予定だったと父親が明かしたことを伝えています。
乗船していた人々の、それぞれの人生を思うと胸が痛みます。
船長もその1人です。船長は昨年(2021年)6月にも同じ観光船で座礁事故を起こし書類送検されていました。
その船に乗っていた男性客の1人が、モーニングショーの取材に答えています。「『泣きながら謝っていた』観光船船長 去年の座礁時、乗客が(略)語った当時の様子」(25日、テレビ朝日系「モーニングショー」)で、「申し訳ございません」と泣きながら謝っていた船長は腰が低く、ベテランの感じがしなかった印象があったようです。
事故発生から5日が経過した27日、ようやく運航会社「知床遊覧船」の社長が乗客家族への説明会を開きました。家族から憤りの声があがり、時には社長に声を荒げて怒りをぶつける場面もあったといいます。
その説明会の音声をモーニングショーが独自に入手し、番組で流しました。「知覧遊覧船社長の対応を断罪 玉川徹『あらゆる意味でずさん』」(28日、テレビ朝日系「モーニングショー」)は、その応答の様子を伝えています。説明会の後に開かれた記者会見でも、波が高い場合は引き返す「条件付き出航」という「ありえない」(国交省)内容だったことが分かり、番組出演者も批判の声を上げたと記事が伝えています。
ずさんな運航業者による事故が再び起きないよう、安全運航基準の見直しや法的な規制の強化が必要だと、改めて思います。
(コムギ)